↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
これなるは旅の一座にございます。煮ても焼いても食えません  作者: 春巧@金曜更新予定


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
66/76

第二十二話の3 脱出のショータイム

「男3人に女2人か。まあまあだな」

「働かすにはちと小さい気もするが、まあ知ったこっちゃねえか。あっち趣味のご貴族様もいるしな」


 真っ黒に塗った幌をかぶせた荷馬車の中。

 男2人が縛り上げた子供を取り囲んでいた。

 周りには樽や木箱が積まれている。中身は何かわからないがおよそまともなものではないのだろう。

 子供たちはガタガタと震えている。


「おい、街のほうが騒がしくなった。気づかれたかも知れねえ」

 見張りらしき男がやってきた。

「さっきババアが見てやがったからな」

「追手が来る前にずらかろう」


 男三人のうち一人は御者台に乗り荷馬車を発進させた。

 一人はその隣に座り、ナイフで果物の皮をむきながら食べ始めた。

 残り一人は樽の隣に座りこんだ。酒をぐびぐびとあおっている。


「お母さん、お母さん」

「怖いよ」

「おい、しずかにしてろ」

 座り込んだ男が怒鳴る。

 その恐怖に子供たちは固まった。

 男は子供らが静かになったとみるや、酔いが回ってきたのか腕組みして目を閉じた。


「落ち着いて。縄外れそうだよ」

 暗闇の中、声がした。

 ミラであった。

 震えながらも気丈にしていた。


「ショーのお姉さんに聞いたことがあるのよ。なんで怖いのに落ち着いていられるのって。そうしたら、怖いからこそ深呼吸して落ち着くのよ、って言ってたの。みんな深呼吸して落ち着きましょ」

 子供たちはその言葉にゆっくり深呼吸した。

 そうして少し落ち着きを取り戻したようであった。


◇◇◇◇◇◇◇


読んでくださりありがとうございます。

応援いただけると励みになります!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。