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STORY TELLER  作者: 茶々丸
魔法邂逅編
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75/168

075 終わりは始まり

「……ぃ………ぉい……おい!!起きろって!大丈夫か!?」


…ん?ここは……


目の前には大柄な男……先輩??


「良かった、気が付いたか。旧校舎に飛び込んだと思ったら勝手に鍵はかかるし。

と思ったらすぐに開いて、入ったら中で寝てるし。しかもなんか増えてるし。」


周りを見ると、若葉、里穂姉、海斗兄の順番で肩を寄せて座り込んでいる。3人とも体をもぞもぞさせ、今にも目を覚ましそうだ。


「先輩、その格好、12月に寒くないんすか?」


「何バカなこと言ってんだ。まだ5月だよ。」


5月?

そういえばさっき先輩、旧校舎に飛び込んでって言ってたよな。ってことは、もしかして……


入り口にかかっている時計が目に入る。




時間は……16時35分。




「えっ、じゃあ俺達……えっ!?」


頭が追いついてこない。どうなってんだ??


「お前寝ぼけてんのか?

ほら、さっさとそこの3人も起こしてから、練習に戻ってこい!!

ランニング、文句は言わせねーよ??」


つまり、あの半年は、こっちの世界では1分にも満たなかったってこと?





そもそもあの半年は……本当に現実だったのか?





バサッ。俺のカバンから、何かが落ちる。

引き寄せられた目線の先には……


「いや、現実だよな。」


フッと笑みがこぼれる。




茶色い革表紙の本。


開かれたページには、一言、こう書かれていた。





『終わりは始まり。』










ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー





ここまでは、私のシナリオ通り。


彼らの運命は、私の手の中にある。








彼らは、この理不尽な運命を正すための、

欠かせないピース。








正しき結末へ。







ここからが本番だ。







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