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EP6 最上位スキル

その数日後。俺の危惧は、最悪の形で現実のものとなった。


神様からもらった【【スキル成長10倍】】の恩恵により、俺のスキルレベルは俺の意志とは無関係に異常な速度で上がり続けていた。


ある日の授業中、突如として俺の脳内に、世界そのものが軋むような無機質なアナウンスが鳴り響いた。


『――条件を満たしました』


『隠蔽されていたスキルのレベルが上昇。隠蔽が解除されます』


「なっ……!?」


心臓が早鐘を打つ。

嫌な予感が全身を駆け抜け、俺は震える声で、誰にも聞こえないように小さく呟いた。


「ステータス、オープン……!」


目の前に展開された半透明のウィンドウ。

そこには、今までずっともやがかかって黒塗りになっていた一番下のスキルが、ひび割れたガラスのようにバキバキと音を立てて崩れ落ちていく様子が映し出されていた。


俺がなぜ、あの日馬車から少女を助けて死んだのか。

俺がなぜ、神様から三つもの上位チートスキルをポンポンと貰えたのか。

俺がなぜ、平凡なステータスなのに異常な無双をしてしまうのか。

俺がなぜ、出会う美少女たちから狂信的なまでの全肯定を受け、奴隷が即座に忠誠を誓ってきたのか。 すべての謎の答え。 テンプレ現象を実体化させて能力を暴走させ、強制的に人生(物語)を動かしていた絶対的なルール。


ここで初めて、その真の最上位スキル名が俺の目に焼き付いた。



【【【なろう系主人公】】】



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