87 エクストラバトル 力と破壊の女神 レティア編 虹色闘気
気が付けば元の狭間の世界に二人とも戻って来ていた。相変わらずメイリャンは両腕をダラリと下げzzzと眠りこけている。その様子を見て少しほほ笑み、キッと睨みつけたかと思うと、レティアは構えを取った。それに反応してバババとメイリャンも構えを取る。
「あれから1000年……わたしは徹底的に自分を鍛え上げたの。誰よりなにより、自分自身を納得させる為に!!」
「zzz……!!」
記憶の世界に行っていた時間は15分程度だったが、元の世界では数秒の出来事だったのだ。それをレティアは自身のドラゴデウス・セイグラムが解除されていない事に気づき、そう確信していたーそして、闘争が始まる。
音すら遅れて聞こえる打撃が、メイリャンを襲う!精一杯に捌こうとするがそれもかなわず、打撃が体全体を激しく貫く!その時、突然レティアは拳を顔の前でピタリと止めたのだ。
「なに? この気は……」
「zz零レイ」
シュワシュワと湧き上がる白いオーラが、レイフォンの時に見せた金色へと徐々に変わっていく!
「こ、これは金色! ま、まさか!?」
両者、共に同じオーラを纏う。同じ金だが、レティアのオーラの形はドラゴン。メイリャンのオーラは猫の形を取っていた。
「zzz猫マオ」
ネコのポーズを取りじわりじわりと近づくメイリャンはネコになり切っている。
「あり得ない! わたしがその領域にたどり着くまでに1000年かかったのよ?! そんなハズは……ないっ!!」
レティアの渾身の一撃がメイリャンの中心を捉える!体は後ろに飛ばない。衝撃が全て体内に入っているのだ。足から崩れ去るー勝利を確信したーー
「にゃあ」
「?!!」
「きっとわたしは夢でも見ているんだわ……」
「? 一瞬時が止まった!? でも、おそらくそれが眠りの拳の極致! その最高峰!!」
湧き上がるは虹色の闘気、だがまだネコの形を取り、ゆらゆらと揺れている。
「そう、まだ安定していないのね……けど、その境地ならもう見えているはずっ!!」
打ち抜くはずだった眼前の拳を、メイリャンは右手でパシッ!と止めてみせた。レティアはふふふ、と静かに笑みを浮かべ、嬉しそうにしている。闘いがまだ終わりではない事を、二人のオーラが物語っていたー
「面白い!」「続き読みたい!」など思った方は、ぜひブックマーク、下の評価をよろしくお願いします!
していただけたら作者のモチベーションが上がります!




