118 スウィート・デビル対タイフーンイレイザー
「そうか……それで君はハイフリード・ギアの試用候補に……」
「ああ、あれからメイティア姉の弟子になった俺は、数々のクエストをこなしながら、気がつけばギアの正式な使用者になってやがった……」
「むぅ……! そろそろ機甲同士の決着がつきそうだ」
「そのようだなぁ……!」
二人の後ろで巨大機甲どうしが戦っている。イグニッション・スターが噴煙の中からズワァと飛び出してくると、バーラオスプラズマ圧縮ビーム砲をダイナミック・サンに向けて照射する。それに負けじと、両腕部亜高速レーザー「マーシレス」を相手に向けて返す。
「プロティン! 懐に入り卍マサムネで切れ!」
「ティーダン! 肩部48門マルチミサイルポッド、バーゲスト!」
星機甲であるがダイナミック・サンは火力は高いがエネルギー切れしやすい。それを鋼鉄は見抜いていたが、攻めあぐねているイグニッション・スターを見て、その防御の厚さを改めて実感していた。
「くぅ!火力が厚過ぎて近寄れんか!」
「左背部極大ビーム砲、スウィート・デビル……解放!」
「了解。スウィート・デビル、解放。チャージ開始」
「ばかな?! スウィート・デビルだと?!」
「知っているのですか? マスター」
「ああ、危険過ぎて条約で禁止された兵器だ」
「そんな武器を積んでいたのデスネ」
ブゥウウウンとチャージ音が聞こえる。イグニッション・スターは刀でダイナミック・サンに斬りかかるが、防御フィールドでまったく歯が立たない。
「タイフーンイレイザー、リミット解放!」
「了解プロ! タイフーンイレイザーチャージ開始プロよ!」
とてつもなく大きな閃光がぶつかり合う。爆煙が舞い、衝撃波が周りに襲いかかる。
「ダイナミック・サン、エネルギー枯渇。機能停止、機能停止」
「イグニッション・スター、エネルギー全消耗。機能停止、機能停止」
「むぅ……やはりリミット解放はエネルギー消耗が激しいか……」
「引き分けか……チッ!」
「終わったかの? 見たところ引き分けじゃな? うむ! 二人とも無事でよかったわい!」
「すごいアル! 巨大ロボが二体もいるネ!」
歪んだ空間から出てきたのは、ウィディア神とボロボロになったメイリャンだった。
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