117 青春の魔法学院編8 あたしの弟子になればね♪
気がつくとシンディは血を流しながら今にも倒れそうになっており、ぜえぜえと息絶え絶えになっている。だが、左腕を押さえながらメイティアを見据え、視線を外さない。
「ぜぇっ! ぜぇ……てめぇ~!……俺より強いノヴァをっ……!」
「その魔法、どこで覚えたの? あたしはノヴァを星の文献にはほとんど残していないはずよ」
そう質問されると、シンディは視線を外しながら、少し答えづらそうにしていた。次第に下を向いてボソッと吐き出す。
「……魔女だ」
「フェアリーゴッドマザーのばばあね? あんのくそ魔女め~」
ギリギリと悔しい顔をしながら地団駄を踏む。腕を組み少し考えると、メイティアは頭の中で確かな確信を得た。
「しかし……この子のポテンシャルは凄まじいものだわ……! シンデレラリバースとノヴァはばばあが与えたものだけど、魔法を吸収する足は彼女自身の才能!! これなら預けられる! あの、ハイフリード・ギアを!!」
「シンディちゃん! もう止めて!」
「止めるなミーシャ! 俺はまだやれる!」
「あなたは、わたしのノヴァを食らって死ななかった! それでも凄いのに、類いまれなる魔法の才能! 不思議な足の能力!合格よ!」
「あんだぁ?チッ……! もうヤル気ねぇらしいな……」
シンディはその場にペタンと座ると、あぐらをかいて肘を膝につけ顔を支える。まだもの足りないという顔をしながら。
「あんた、まだ本気だしてないだろ」
「あ~ら? わたしは本気だったわよ?……ニンゲンが消し飛ばないようにする程度にはね。でも、確実に殺す威力で魔法を撃ったわ」
「……やっぱそうか」
「1000年修行してや~っと手加減覚えたのよ? 褒めてほしいものだわ、♪」
「あんたみたいなやつがいるのか? 他の星には」
「いるわよ? 気になる?」
「もっと強いやつと戦いてぇ……」
「あなたの望み、叶えてあげてもいいわよ?」
「?!」
「あたしの弟子になればね♪」
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