105 溢れる暴虐 シンディ・バーンズ編6 宇宙船ゼウシランディア
「どうなってやがる?! ここは転生の間じゃねえのか!?」
「レイン! 状況確認を!!」
スーツに付けられた固定通信でレインに話しかける鋼鉄。
「ただいま、わたしたちは、地球の衛星軌道上に位置します。そして、さきほどの転生の間は、宇宙船ゼウシランディアの船室の一角だと思われます」
「そうか……さきほどから星が見えない透明な壁があると思ったが……! もしやこれが!!」
「そうじゃ! これこそがワシの持つゴッド級宇宙船、ゼウシランディアじゃ! よっと!」
両手をパン!と合わせると、みるみるうちに光学迷彩が解けていき、その巨大な船体が姿を現す。
「おぬしらは船内の固有空間に移動せよ! あらよっと!」
全員を機体ごとシュン!と移動させる。そこはとてつもなく広い荒野のような場所だ。
「こいつはいいぜ! これなら遠慮なく暴れられそうだ!」
「レイン、イグニション・スターを呼んでくれ、地球の衛星軌道上ならすぐこれる筈だ」
「かしこまりました。マスター。研究所へ通信、イグニション・スター発進準備、マスター、パッケージングは如何いたしましょうか?」
「フルパッケージ、ファーガス採用型だ」
「了解しました、フルパッケージ。4連装グレネード、ファーガス採用型、パッケージング処理開始。着地目標、衛星軌道上、宇宙船ゼウシランディア。発進まであと10秒……3……2……1……イグニション・スター、発進します」
シンディはいつの間にか機体から出てきており、ニシシと笑いながら腕を組んでいる。
「こ、これは?!」
「レイン、プロティンに連絡するんだ。相手は相対機甲戦を選んだと!」
※相対機甲戦
機甲と操縦者が別々に戦うこと。普通の機甲戦とは違い、さらに高度な駆け引きが発生する。
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