俺のRe:color
これは俺の絶望の物語
俺の親愛なる友人に
俺のわがまま付き合わせちまった罰
俺はあいつに裏切られ、絶望することになる。
「Re:color」
自分で言うのもなんだが俺は、絵を描く事に関しては自信がある。
幼い頃から絵を描いてきて、それなりに何度か賞も取ったりした。
人ってのは絵を描くことで自分の世界を表現出来るもんだと俺は思ってる。
そんな俺はある目的の為に、俺のわがままの為だけに親を説得し景色のいいこの街に引っ越してきた。
綺麗な景色の見えるこの街で、俺は1枚の絵を描いた。
この街のから見える夕陽はそれはそれは綺麗で
その風景を描くためだけに。
案の定俺のその絵は周りから絶大な評価を得られた。
正直満足だった。
それだけでいい、最初はそんなことを思っていたが
俺はあいつと出会った。
高校では[透明人間]なんて呼ばれるあいつに
あいつも俺と同じように風景画を描いていたが、正直俺との実力の差は確かだった。
俺の絵よりも劣るあいつの絵に
いや、
あいつ自信に何故か俺は惹かれた。
だから、俺はほぼ諦めかけていたあの計画を透明人間と呼ばれるあいつと一緒に叶えよう。
そう思った。
あいつに俺の計画の全てを話した。
俺「…ってことだからさ、お前の人生のこれから5年俺にくれ」
まぁこれはわかっていた事だけど
もちろんあいつは最初は戸惑ってたと思う。
それでも俺はなんとか説得し、あいつもそれを承諾してくれた。
あいつ「でも、本当にいいの?僕なんかが…正直僕なんかより絵が上手いやつなんてここに沢山いるのに…」
俺「いいんだよ。俺はお前に決めたんだ。」
あいつ「…君がそれでいいなら…わかった」
俺があいつを選んだのは絵の上手さなんかじゃない。
あいつの根っこにある絵を描きたい理由に俺自身心を打たれたから。
あいつが絵を描く理由
透明人間が何故絵を描くのか
それは透明人間のあいつ自身が自分の色を見つけるため
そしてあいつ自身の色を自分の絵として描きたい
そう思っているから
だから俺はあいつに俺の絵を教えた。
俺の持てる全てをあいつに
俺「なぁ透明人間」
あいつ「なに?ってかその呼び方いい加減やめてよ」
俺「あ?いいだろーお前はまだ透明人間のままなんだからよ」
あいつ「…まぁ確かに」
俺「てかそんなに嫌か?透明人間っての」
あいつ「嫌だよ…そりゃ」
俺「そんなに悪いもんかねー透明ってのが」
あいつ「え?」
俺「だってよ?透明人間ってことは、お前これから何色にもなれるってことだろ?」
あいつは俺がそういうとすごく驚いたっけな
そうだよ。
お前はこれから透明人間から色鮮やかな色を持つんだ。
俺のわがままに付き合ってくれたあいつに
せめてものお礼として
俺は俺の色をあいつに…




