第3話 入学
『SJH 入学式』
自分が本当にこんなところにいていいのだろうか。何かいろいろとすごいけど何だかんだ言って中学校の入学式だろうと余裕な気分でいたら全くのお門違いなことがすぐにわかった。まず入学式のプログラムを見ただけでわかる。
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3.首相祝辞
4.陛下のお言葉
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中学校の入学式に総理大臣が、というか天皇までいるのである。ネット上ではこれらに関して実に右翼的であるという趣の話題が絶えなかった。
周りの優秀な生徒たちを見てもテレビでしか見ないようなお偉いさんが次々と現れるさまに緊張しているのが伺えた。
それを見て少し安堵した正樹であったが少し前の方に余裕な態度で椅子に背を預けてくつろいでいる生徒を一人・・・いや二人見つけた。
「何だあれ・・・関わりたくねえ」
一人は足を組んでいる鋭い目つきの少年である。もう一人は、あくびをしながら鞄から飲み物を取り出して飲んでいる。
よく見ると驚くことに女子生徒である。さらに、その二人は最前列に座っていながら、そのような態度を国のトップと象徴に取っているのである。
「天才ってやっぱ変わっているのが多いんだろうなあ」
途端に、やっぱりここに来ていることを後悔し始めた。就職に有利だとかせこいことは言わずに例のテストの製作委員会か何かに
「自分の合格は手違いです」と確認を取ればよかったのだ。恐らく本当に、ここに来たかった優秀な人間もいただろうに。
入学式を終え各自の教室に案内される。教室の手前でカードを受け取り、そのカードに記載されている番号通りの席へと向かう。
机にはカードを置く場所がありカードを置くと机全体がディスプレイに変わり自分の今日の予定が確認できたりインターネットに接続なども可能になる。
「すげえな・・・」
去年まで平凡な公立小学校にいた身としては驚きを隠せない。だが左隣の席では平然と椅子を引いて座っている奴がいた。
「あんた、いつまで立ってんの?」
右隣から声がした。なるほど。どうやら自分はついてないようだ。
入学式でかかわりたくないと感じたやつらに両隣で挟まれたのだから。
「え。あ、うん」
とりあえず反応を示し席に着く。少し腹立たしいことに、話しかけてきた少女は自分の好みに完全に合致していた。
そのため嫌なやつと思いつつも心のどこかで話しかけられた嬉しさを感じていることにモヤモヤとした恥ずかしさを感じた。




