第2話 入学決定
結局ゲームソフトは買えず家に帰宅する。
「おかえりーゲーム買ってきたのー?」
妹の蒔苗が話しかけてくる。
「ダメダメ。ていうかさ、校長が急に話しかけてきたせいで学校出るの遅れたんだよね」
「ふーん。災難だったね」
「ほんと、何か変なもんも渡されたし」
妹との会話を後にし、自分の部屋へと戻る。鞄を降ろし中のものを出して教科書を棚に戻しているところで例の合格通知が目に入る。
「そういえばよく見てなかったよな」
合格通知の封を破り中の書類に目を通す。
”合格おめでとうございます。SJHへようこそ”
「SJH?なんだっけこれ」
スマホを取り出し調べてみるが数分も経たないうちに驚愕した。
「は?は?何、俺って天才だったの?いやいや」
国によって来年度から新設される全国の超優秀な小学生を募集して創られる学校『SJH』
本来、自分のような凡人には全く関係のない話であるため、これまで知らないのも無理のない話だった。
「絶対なにかの手違いだろ。俺のせいで全国のどっかにいる天才が落ちてんだろ?ちょっと困るよこんなの」
『SJH』への進学は本人の意思に関係なく合格した者は強制である。ただし授業料、設備費諸々が無料でさらに各生徒に無償の寮も与えられる。
その他、生徒用の診療所やレストランも常備されているなど至れり尽くせりの充実ぶりであるが日本トップの子供たちへの優遇である。
「ちょっとお母さんに言ってくるか」
小学六年生レベルの子供は悩んだ末に行き着く先は、やはり「お母さん」である。最もこの問題はお母さんも大きく悩ませるのだが。
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案の定、母も全くの予想外の出来事に驚嘆した。しかしながら何かと「得」になる場合があると思うからなどと言いながら入学しようと言ってきた。
「どのみち、強制的に入らされるみたいだし、ほら!ここ卒業してます。みたいなので就職とか有利になるかもしれないじゃん?」
まだ就職なんて先のことはよくわからないが親も好反応なので国の意向通り入学することにした。最もこの時点で心配しているようなことは
入学後は、大した問題ではなくなった。そんなことよりも断然、「奇怪的な出来事」に巻き込まれる方がよっぽど大変だからである。




