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貧乏神からの贈り物  作者: 雪風花


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忙しい一日

私は厨房の中でしばらく考えている。

ここはやはり別荘というこで、薪で食事を作るようだ。

コンロのような物のしたに薪をくべるしかない。

と、するとクレープのようなものを作るしかない。

いずれ暖炉でパンを焼こうと思うが、たくさんの薪はまだ蓄えてないし、小麦粉だけではパンは焼けない。

それこそ、近くの街でみたペタンコのパンしか焼けない。

幸い、油は前の屋敷にあったものを持ってきたので、以前の屋敷から持ち出したものは、油以外は砂糖、塩などの調味料だけであった。

少し庭に出て、薪になる物を拾ってこようと籠を持って裏庭に出た。

厨房の隅にあった籠は埃(ホコリ)だらけだったけど、埃を払ってみるとみるとなかなか大きくて立派な籠だった。

鶏が煩く鳴いているので大きな籠をみたら、卵を2つ生んでいた。

鶏小屋も作り、ニワトリにも食料を与えなくてはいけない。

放し飼いにするほうが、楽だけど、どこかに行ってしまい探すのが大変そうになりそうなどで、緑のおおい場所に大きな小屋を作ってもらうしかない。

当面、雑草とか虫、あと土にはミミズとかいたようなので、それらを食べてもらうしかない。

泉のそばにリンゴの木と赤ぶどうの木何本かあった

食べてみると、リンゴもブドウの実は甘い。

私はさっそくたくさんの実をもいだ。

ぶどうはぶどうジュースを作り朝の飲み物にしよう。

食べられそうな草もあったが、残念ながら野草の知識がほとんどないので、今回は摘むのをやめた。

そう言えば、近くの街の八百屋さんの店頭に野草があったので、今度行った時どの野草が食べられるのか確認しておこう。

私は枯れた木の枝とブドウとリンゴの実と卵を持って屋敷❔に戻った。


焚火の上のコンロで手早くたくさんのクレープをやかないといけない。

最近は店の管理の仕事をメインでやっていたので、あまりうまく出来る自信はなかったが、それでも私は子供の頃から、パン屋一筋、クレープもはやりののって、パン屋で作り良く出していた。

瓶に水が入っていたので父が起きてすでに働いているようだ。

私は庭に出て井戸水を汲んでいる父に裏庭に大き目な鶏の小屋を作ってもらうよう頼んだ。

父はどうやら働き者のようだ。   早速廃材が庭の倉庫にあったので、作ってくれるといった。


私は気合を入れて、薪コンロに火を入れ、鍋が暖まったら油を敷き、水で溶いた小麦粉を一機に入れて、手早くクレープを作った。

何枚か焼いてるうちに母が厨房に来たので私はリンゴの実を砂糖で煮るように頼んだ。

母はしばらく驚きながら私のクレープを焼いているとこを見ていた。

「一体あなたは誰なの?」の母のつぶやきは効かないことにした。

母はリンゴの実を細かくして、砂糖を入れ煮詰め始めた。

途中父は倉庫から持ってきた小屋づくりには小さく使えない廃材をもってきてくれた。

母はコンロの下の小さな竈に廃材を入れ、とても手際よくジャムを作った、どうやら母はジャム作りは子爵屋敷でもやってたようだ。

私はクレープが焼けたので、卵でスクランブルエッグを作った。

それから私と母はブドウを潰し、ぶどうジュースを作った。

ブドウが残ったので父にはこれで葡萄の酒を造ってあげようと思った。


朝食の良い匂いを嗅ぎつけて弟が元気よく厨房にやってきた。

私はまず、昨日の残りのパンのミミと小さなコップに入れたぶどうジュースを出した。

私と母はパンのミミにぶどうジュースを付けて、食べたら、父も私たちの真似をして食べた。

弟はコクコクとぶどうジュースを飲んでしまってお代わりを要求した。

お代わりはあるけど、きのうよりもっと固く成ったパンのミミを食べるのは大変だよ。

母は先ほど作った、まだ温かいジャムを皿に入れ弟に「これを付けて食べるよう」に言った

私は自分が焼いたクレープをだし、これにスクランブルエッグをまいて食べるように言った。

弟も一人でやりたがったがこれは母がクルクルとまいてくれた。

私は皆にぶどうジュースを再びついだ。

クレープにはほんの少しの砂糖、スクランブルエッグには塩を少し入れたので、丁度いい感じの味でクレープが出来た。

弟は卵をもう少し食べたかったようだが、残念なことに卵は2個しかとれない。

残りのクレープは薄くジャムをのばしてつけて食べるように言った。

朝食と言ってもおやつのような食事になってしまったが、家族の皆はすごく美味しかったと褒めてくれた。

食事中わかったことはここの植物、木は大変生命力が強く、春、夏、秋と元気よく成長し実はいつでもなっている。

野菜も同じく強く冬の季節以外はいつ植えても収穫できるそうだ。

冬は植えられる野菜が限られてしまうそうだが、さすが雪が多く降ったら無理がありそうだ。

保存のきくジャガイモ、人参、玉ねぎ以外は難しそうだ。

食後私は父の葡萄酒づくりをした。

私にはどうしても必要な物がある。  酵母だ。 酵母がなければ、ふっくらしたパンは焼けない。

私は発酵した酵母菌が欲しかったので葡萄酒から作ることにした。

葡萄酒ができるまで10日間ぐらいは固いパンで我慢してもらうしかない。

朝から忙しく動く私に家族は本当に不思議そうに見ていたが、やがて父と弟は庭に、母は自室で掃除と敗れた服の繕いするために厨房を出て行った。   

私はブドウ酒造りをしたあと、昼のスープを作るつもりだ。

午後には庭に出て野菜の苗を植えるとのを手伝うつもりだ。

これから毎日が忙しいが私達家族はこの別荘でほんとうに生活できるのか? 体を動かしていないと心配で仕方なかった。






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