↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
貧乏神からの贈り物  作者: 雪風花


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
34/36

新しい年の始まりとお母様のエプロン

お母様はクリスマスに洋品店に頼まれ婦人用のスカーフを作っていた。

洋品店では今年の冬は良くスカーフが売れていた。

それというのも、お母様はスカーフのふちにたくみな模様を刺繍していた。

この刺繍によりスカーフにはアクセントが入り、豪華に見え、灰色や茶、青など暗い色の多い冬には、とても引き立つ。

お母様はスカーフを作ったあまりの布で私に以前お願いしてたエプロンを作ってくれた。

私のエプロンには可愛い花の刺繍が、付いていた。

家庭や職場の夫人にはエプロンは必要品だよね。

私はお母様が作ってくれたエプロンを持って、洋品店に行った。


私がエプロンを着けてクルッと回ると、店主や奥さんは感心して、エプロンをこの店でも置きたいと言った。

私は喜んだが、今お母様はドレス作りとスカーフ作りでとても忙しい。

これ以上お母様の仕事を増やすわけにはいかないので、暖かくなり、スカーフが要らなくなるまで、私が少量作ることにした。

最近ホワイトさんが外の釜で燻製を作った後、よくピザを焼いてくれる。

ホワイトさんは、ピザは息子のマークの大好物なので、自分が焼けば、たくさん持ち帰れれると喜んで焼いてくれる。

さすがアップルパイは燻製の釜だと、匂いが移るので、家のキッチンの薪ストーブオーブンで焼くが、私の仕事は一つ減った。

もちろんアップルパイを焼いた時は、マークのお土産にホワイトさんに持ち帰ってもらっている。

ホワイトさんも以前はやせ細っていたが今では肉がついてきて、たくましくなり、重い薪などの荷も簡単に運んでくれる。

今までラルフ一人で大変な思いをしていた仕事も手伝ってくれ、我が家で貴重な使用人になっている。


午後、夕飯を作る前少し時間があるので、その時間と夜すこしエプロンを作ることにした。

さすが、刺繍はヘタッピーなので、お母様にお願いした。

「そう言えば、この間のクリスマスの商店街での大盤振る舞いと私たちのプレゼントでマリアはずいぶんお小遣いが減っちゃったからね」と私のお願いにお母様は喜んで引き受けてくれた。

お母様には私の考えはお見通しなのだわ、と思った。

ラルフもそれを聞いてエプロンの紐の部分を手つだってくれる、と言ったが、いくら器用な彼でも男に針を持たせて洋裁をさせるのは、30女の私としては、嫌だ。

ラルフには早朝から私よりたくさんの仕事がある、彼には夜ぐらいはゆっくり休んでほしい。


私がそう彼に言うと、お嬢様こそ、そんなに小さいのに働きすぎだと言った。

嫌ねぇラルフ、私が小さい、ってそこはあまり強調されたくない、私だっていつしか素敵なレディになって、ラルフを振り向かせるんだから、そんなに小さいは余計だよね。

私はラルフにエプロン作りはのんびりやるので、心配しないでほしいと言った。

お母様は夜私の部屋に来て、エプロン作りを手伝ってくれるようになった。

私は夜はお母様をお父様に早く帰したいので、なるべく早くエプロン作りをやめ、寝ることにして朝早く起きてすることにしたが、決心した次の日に朝寝坊して、慌てて朝食作りにはげむのであった。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。