お金の価値
私はパン屋さんへ持って行く回数を増やし、ブドウパン、マルパン、アップルパイ、ピザ、ブドウクッキーと持って行くが、最近では干しブドウはパンの酵母に使うため、ブドウパンは数を少なくしている。
それでも、私のコーナーが増えているのでパンに小さなリンゴの角切りを加えたアップルパンやアップルクッキーを代わりに持って行ってる。
母様は洋裁の腕を洋品店の店主夫妻に買われ、今ではドレス一枚と街着2枚を仕立てているが、一か月で銀貨10枚ほどを貰っている。
これから年末にかけ、予約注文はたくさん入っているが、あまり無理しないでほしい。
私の方は一か月銀貨15枚ほどになるが、小麦、バター、チーズなど材料費がかかるし帰りがけいろいろ買い物をするので、残る銀貨は13枚ほどしか残らない。
ホワイトさんに給金をいくらにするかラルフとも相談したが、ラルフは我が家から給金を貰ってない。
ラルフのそれが望みではあるが、我が家に収入があるのだから、ラルフにも給金を渡すべきだと思う。
ラルフは「あの家をみたところテーブル以外何も家財道具がなかったので、銀貨3枚あげれば喜ぶと思う」と言った。
私はパン屋さんでのお金はラルフと共同で働いたお金なので、利益の半分はもらってほしいと言うと、ラルフは寂しそうな顔をして「私は皆さんの家族の一員だと思っているから、お金がいりませんと」言われた。
ラルフを私の言葉で傷つけてしまったようで、ごめんね、そんなつもりで言ったわけではないのよ、 ラルフは私たちの家族だと、とラルフに謝った。
こうしてホワイト家には食べ物の困らないよう食料品の提供と一か月給料銀貨3枚に決まった。
お父様にはこのことを報告して残りの銀貨10枚を渡したが、お父様は「マリアの得たお金で我が家に必要な物をいつも買ってきてくれている。
これはマリアの方で必要な物のために使いなさい」と言ってくれた。
母も「我が家の貯金は私のお金でします。 マリアは自分のお金は自分で貯金しておきなさい」と言われた。
私の箱のなかにはすでに16枚ほどの銀貨がある。
沢山貯めて皆の喜ぶものを買おうと、私は思っていた。




