第92話「ペルシュ」
「やっと着いた!! ここが!! ショパンとラフマニノフのいる星か……なんて美しいんだ。今まで様々な星を訪れたが、、これほど美しい場所は見たことがない!!」
ある一人の男がエキスパートピアノを訪れた。
エキスパートピアノの入り口の警備員に、、ショパンとラフマニノフに会いたいという旨を伝えた。
警備員は理事長であるショパンに連絡を取る。
「理事長。あなたとラフマニノフ様に直接、会いたいという方が来ています。校長室まで通しますか??」
「要件を聞いてください!!」
「聞いてみたのですが、、本人に話がしたいのだと言ってしつこいのです。もう、、3時間以上校門の前にいます」
「わかりました。校長室まで来させなさい。直接、会います」
こうして、、その男は、、校長室にたどり着いた。
ショパンとラフマニノフとその男の3人が校長室のソファに座り、、コーヒーを飲みながら、、話し合っていた。
「なんの用でしょうか」
「はっきりと言います。どうか、、あなた方二人の弟子にしてください!!」
「えっ?? いきなりですか?? なら、、この我がエキスパートピアノ音楽学校に入学して、、成績優秀者になりなさい。優秀な人じゃないと、、個人レッスンはできません。みんな同じ条件じゃないと、、不公平になってしまいますからね」
ショパンが丁寧に弟子入りを断った。
「遠い遥か4900億光年先から来ました。そこまであなた方の音楽が響いてきました。そして、、大好きになってしまいました。なので、、私はその音楽に興味を持ちました。ぜひ、、弟子にしてください」
「話を聞いてなかったのか?? いくら遠い場所から来たとしても、、特別扱いはできないんだよ。他の生徒たちに失礼だろ??」
ラフマニノフはそう言った。
「私はペルシュと言います。まだ、、名乗ってなかったですね。実は、、私は、、裏宇宙の音楽担当大臣をしています。裏宇宙にピアノを広めるお手伝いをしたいのです。ピアノという楽器が裏宇宙に広まるためには、、私が協力しなくてはなりません。弟子入りして、、ショパンとラフマニノフのことをしっかりと観察して、、理解したいのです。裏宇宙の代表神、、アイザム・メトロン様の命令でこの地に来たのです」
「メトロン様の部下か?? いきなり驚いたよ。それなら話は別だね」
「何かショパンの曲を弾いてみろ!!」
ラフマニノフは校長室のピアノにペルシュを座らせた。
「練習曲25-6を」
最高難易度の超難曲を、、正確無比だが、、表現力があり、、説得力がある演奏をした。
「見事だ。それだけピアノが弾けたなら、、弟子入りは必要がないだろう」
「私は、、ショパンとラフマニノフが本当に『誠実』かどうか、、裏宇宙にピアノを広めるにあたって、、本当にあなた方のピアノ『カントリーヌ』でいいのかを判断したいのです。そのためには同じ空気を吸い、同じ飯を食い、、一緒に過ごさないといけません。テストのようなものです」
「僕たちが誠実であるかを確かめに来たの??」
「ええ。時間と共に人は変わることがあるってメトロン様が言っていました」
「まだ、、1年も経ってないのに、、人が変わらないか心配だったのかな。アイザム・メトロン様も抜け目ないな」
「直に一緒に過ごして、、ショパンとラフマニノフの人間性を見抜いてほしいと。本当に裏宇宙にピアノを広めるにふさわしいかを見てほしいと言われました」
「じゃあ、、弟子入りを認めよう。裏宇宙にピアノが広まってほしいからな。まだ、、音楽だけが響いている状態だからな。肝心のピアノが広まらないとな」
「まだ、、音楽だけが太陽から我が裏宇宙に流れている状態です。この音楽を興味を持っている人が多数存在しているので、、ピアノの普及が必要になります。これから、、一緒に過ごすことになるので、、よろしくお願いします!!」
こうして、、ペルシュという新たな仲間??ができたショパンとラフマニノフであった。
これからペルシュの審査に合格できるのだろうか。
裏宇宙にショパン&ラフマニノフのブランドピアノ『カントリーヌ』を広めるための冒険が始まってゆく。




