第93話「車の中で」
今日は大好きな相棒のラフマニノフ、、通称「ラフマ」と二人でデートなんだ!!
とても嬉しくて僕とラフマがダブル校長を務めるピアノ音楽学校「エキスパートピアノ」の運営は、、
副校長のゲンに任せてきた。
さっそく、、車に乗って、、ラフマの運転で、、この地球圏霊界の様々な観光地に行くことに。。
とはいっても、、車の中では、、ラフマが僕の舟歌ばかり聞くから、、なんか嬉しくてね。。
ラフマが「舟歌こそショパンのトップオブトップだ!!」と褒めてくれたんだ。
車の運転で、、僕が眠くなってうたた寝すると、、ラフマが急ブレーキをわざとかけて、、僕を起こすのが、、癖になっているんだ。。
急ブレーキは後続の車がいないときだけだけどね。。
安全第一にしてくれているのは助かるけれど。。
「ショパン。。寂しくなるから、、車の中で寝るのはほどほどにしたらどうだ??」
「そんなこといったって、、舟歌ばかり聞いているから、、極上のリラックス効果で、、寝てしまうんじゃないか。もっと、、テンションが上がる曲をかけてくれないから……」
「そんなこといったって俺は、、お前の舟歌が好きなんだから仕方ないだろ?? 眠くならないようにするには、、とにかく何か食べながら話することだ」
「食べ物なんて持ってきてないよ。。どこかで買う??」
ラフマは空中から、、「イチゴジャム」の瓶を出現させたんだ。
「これは、、僕の大好きなイチゴジャムじゃないか。。ありがとう。。この刺激的な甘さがあれば、、もう眠ることはないと思うよ」
「パンは自分で持っているだろ??」
「えっ?? 持ってないよ??」
「名前がショパンなのに、、パンを持ってきてないだと??」
「そういうおふざけはいいから……とにかくイチゴジャムを食べてみるよ」
僕は「ラフマニノフの特製イチゴジャム」と書かれ、、ラフマの顔が描かれた、、イチゴジャムの包装紙を丁寧に外して、、ジャムを人差し指と中指でとり、、ゆっくりと口にジャムを入れた。
あまりの美味しさに、、目を閉じて、、ピチャピチャと音を立てながら、、食べた自分がいた。。
「ピチャピチャと音を立てるのはマナー違反だぞ??」
「昔もピチャピチャ音を文句言ったよね。何も変わってないね。あの頃から、、ラフマはラフマだね。それより、、美味しいね。本当に最高のイチゴジャムだ。ラフマが作ったんだよね??」
「イチゴを種から品種改良して、、栽培して、、イチゴジャムを我が大企業、、アイデアインフィニティで、、売り出すことにしたんだ。。ショパンは舌が肥えていない素人だが、、まあ、、参考程度にはなるだろう」
「こら!! ラフマ!! 素人とはなんだ?? 僕が美味しいって言ったら、、、絶対に売れるはずだよ!! 保証する!!」
「どうやって保証するんだ?? 口だけじゃ信用できない」
「ラフマ。。ひどいよ。僕を信じられないの?? 僕たち相棒でしょ?? バディでしょ??」
「ジャムを食べた時に、、この舟歌とか音楽が頭の中にダイレクトに響いてくるようにできないかな??」
「そうしたら、、なんかもっと売れそうだね??」
「そういう発明をしていこうと思っている。。」
「大企業の創業者兼会長だから、、ラフマは偉大だなあ。。ピアノ協奏曲第2番っていう、、協奏曲の中ではトップオブトップの作品を生み出したし、、本当に凄い」
「史上最高のピアノ音楽作曲家のお前の方が、、作曲家としては優れているからな。。舟歌、バラード4番、幻想ポロネーズとか、、誰も真似できないSSSランクのピアノ曲を書ける才能は、、恐れ多いよ」
「ありがとう。ラフマ。。観光地はどこにする??」
「俺はホタテが好きなんだ。。ホタテ専門店で有名な、、ガシャイルに行こう」
「生ホタテと焼きホタテ、、どっちがより好きなの??」
「両方だ!!」
「選んでよ!!」
「両方だ!! 選べない!!」
「いいや!! 選ばせる!!」
急に信号で急ブレーキをかけて、、ラフマは僕に反抗して、、生ホタテと焼きホタテ、、どちらが好きかを教えてくれなかったんだ。
最後までね。。




