第91話「全宇宙へ」
ラフマニノフがシナメルドと共に太陽圏霊界に仕事に行ってから、、3か月が過ぎた。
ショパンの元に一通の連絡手紙が届いた。
そこにはこう書かれていた。
「太陽圏霊界のサンライズ本部に来てほしい。住所は……。そこで太陽圏霊界の最高責任者のクスミマルタとシナメルドと共に待っている!!」
ショパンはすぐさま副校長のゲンにエキスパートピアノを任せて、、ラフマニノフの待つ太陽圏霊界に旅立った。
太陽圏霊界に着くと、、直径100キロメートル以上の大きなショパンが描かれた肖像画がサンライズ本部に建造されていた。
「なんだ?? なんなんだ、、これは??」
サンライズ本部にはラフマニノフとシナメルドとクスミマルタが3人並んで待っていた。
「ショパン!!!! 久しぶりだな!!」
「ラフマ!! ラフマーーーー!!」
ショパンはラフマニノフを抱きしめた。
「会いたかった!!!! 君のありがたさに気づかされた3か月間だった。それより、、あの超巨大な僕の絵は何??」
「私が作らせたんだよ」
太陽圏霊界のトップであるクスミマルタが口を開いた。
「あなたは……クスミマルタ様ですね。僕のことが嫌いだったっていう。その方が……なんでこんな僕の建造物を作るんですか??」
「ある方からショパンの魅力について教え込まれたんだ。そして、、見事、ショパンアンチからショパンの大ファンになってしまったんだ。君のピアノ協奏曲第7番はかなりの傑作だったな。あのピアノ協奏曲で君のことが大好きになれたんだ!!」
「ある方とは??」
「それは内緒だ!!」
「ショパン。私とラフマニノフがここに仕事に来ていたのは、このショパンの建造物を作るためだったんだよ。今、、太陽はショパン音楽の星となった!!」
「どういうこと?? ラフマ。僕の音楽が太陽のなんだって??」
「つまり、、ショパンは太陽圏霊界最大のスターになったってことだ。これから全宇宙にピアノを普及させるためにまずは、、太陽を制覇した!! よかったな!!」
「そりゃあ、、そりゃあ、、嬉しいよ。でも、、なぜ、、こんなことに??」
「おいおい。ピアノを広めるためにはまずショパンの作品を聞いて好きになってもらわないとダメだろ。それより、、お前の生命データポイントを確認してみろ。今日、、ショパンの太陽圏霊界での給料が追加で振り込まれたから」
「なっ!! 130兆?? なんだ?? なんなんだ??」
「凄いだろ?? ショパン!! お前に見せたいものがある!! ついてこい!!」
ラフマニノフに従い、、ショパンはサンライズ本部の屋上へとたどり着いた。
高度13000メートルの太陽の街並みがすべて見渡せる絶景が広がる特等席だ。
「わあ!! すごい!!」
ショパンは驚きのあまり、、体の底からこみあげてくる感動に打ちひしがれてしまった。
そこには、、ショパンの肖像画が、、ピアノを弾き始め、、太陽圏霊界全体にショパンのピアノ曲が響き渡っていたのだ。
「これは、、ラフマニノフが考案したんだ。ちょうど、、今、夕方だから、、肖像画の中のショパンがピアノを弾きはじめたんだ。ノクターン12番をね。太陽圏霊界の朝、昼、夕方、夜の4つのタイミングで、、一日に4曲のショパンのピアノ曲が演奏されるんだ。朝は活発な元気な曲とかね。昼は穏やかな曲。夕方はまどろむ曲。夜はラフマニノフのピアノ協奏曲を。凄いだろ??」
クスミマルタが説明した。
「凄過ぎる!! こんな幸せなことがあっていいのか??」
ショパンは喜びのあまり、、口をギュッと強く結んだ。
「ショパンの音楽が太陽で、、やがて、、すべての星で愛されるように。そのための初めの一歩だ!!」
「みんな、、みんな、、本当にありがとう。僕は今、これ以上ないくらい元気になった!!」
「太陽に響き渡るこのショパンの肖像画からのピアノ曲は、、太陽だけじゃなく、、表宇宙、裏宇宙、いや、全宇宙に聞こえるように設定してある」
「えっ?? あり得ない!! あり得ない!! それはさすがに嘘だろ?? そんなことができるはずがない。全宇宙に僕の音楽が流されるだって??」
「全宇宙の神様が味方してくれたんだ。なぜか気まぐれでな」
「そうなの??」




