第9話「ユウジロウオーディション」
ショパンとラフマニノフは大スターのユウジロウのプロモーションに入りたいということでオーディションに来ていた。
三千人近い応募者の中に、ショパンとラフマニノフはいた。
ラフマニノフ「ユウジロウや。私たちは地球でも超有名な音楽家だった。だから、オーディションなんかしなくても採用して、合格にしてくれるだろう?」
ユウジロウ「ちゃんと、オーディションに参加して正式に受からないとだめだよ。あんちゃん」
ショパン「そうですよね。私たちだけ特別扱いしたら、私たちより格下の参加者が不公平ですよね」
ユウジロウ「格下ってなんだよ。君たちより偉大な人たちが来ているぞ?」
ベートーベン「私たちのことかな?」
ラフマニノフ「なんだ。ベートーベンとモーツァルトも来ていたのか?こりゃ、大物だ!」
モーツァルト「ショパンはピアノー傾倒。ラフマニノフは私たちのまさに格下。相手にならないね」
ショパン「なんだ!!!決めつけるなよ!今回のオーディションは映画の作曲家を決める大会なんだから。クラシックしか作曲したことない私たちじゃ、不利かもしれないだろ?」
ユウジロウ「いや、君たちのクラシック映画音楽専用のポストを用意している。しかし、2人までだ!がんばって合格してくれ!」
ラフマニノフ「クラシック映画音楽専用ならショパンは受からないかもな。よりオーケストラの使い方が重要になるからな」
ショパン「審査基準はどんな感じなんですか?」
ユウジロウ「ピアノオンリーでも大丈夫だ。より魅力的で愛されそうな甘美なメロディーを生み出せる作曲家二人を決める!映画を彷彿とさせる内容が何より重要だ」
こうして、オーディションは開幕した。
映画「男たちの魂」という戦争に行った男の生き様を曲にする。
結局、オーディションは「ピアノ協奏曲」で勝負することになった。
結果、ラフマニノフとベートーベンが採用された。クラシック専用の作曲家たちは他にも30人ほどいたが、やはり、この二人は別格だった。ラフマニノフは特にトップ合格した。ラフマニノフの甘い旋律とベートーベンの力強い旋律が合っていたみたいだった。
ショパン「なんで僕のピアノ協奏曲は採用されなかったんですか?悔しいです。今までたくさん作曲して、腕を磨いてきたのに!」
ユウジロウ「ショパンの場合、怒りを感じる旋律が不足していた。全くなかった。終始、いつもの君らしい甘すぎる旋律が繰り返されるだけだった。また第3楽章がラフマニノフのほうが優れていた。あと、やはり、オーケストラが目立たないところは変わっていなかったな」
ラフマニノフ「ショパン!残念だったな!私の方が格上ということだ!」
ショパン「きーーー、悔しい!!!」
ユウジロウ「モーツァルトはこの4人の中では最下位だったな。2位ベートーベンで3位ショバン。4位がモーツァルトだったからな」
モーツァルトは鼻水を垂らし、呆然としていた。
モーツァルト「なんで最下位なんだ。地球のクラシック作曲家ランキングで1位だったのに。でも、、ラフマニノフ、ベートーベン、ショパン、私のワン、ツー、スリー、フォー、フィニッシュなんて、、こんな偶然あるか?? しっかり審査しているのか??」
ユウジロウ「しっかり俺が選んだ結果だよ。。君は浅い。深い感動が全くない。全体的に明るい曲想だからな。戦争は明るいだけじゃだめだ」
モーツァルト「しかし、、明るい序盤から、、中盤では戦争の悲惨さを暗いメロディーで描いたし、、終盤では、、大切な人との死別による、、ショックや絶望を激しい抑揚の旋律で、、表現したのだが……」
ユウジロウ「その終盤からの絶望的ショックのメロディーから、、また、、霊界で死別した人との歓喜の再会を爆発的な明るい旋律で締めれば、、トップ合格していたんだがな。最後の『霊界での歓喜の再会』が抜けていた。ここは霊界だから、、霊界の世界観もテーマ音楽には必要なんだよ。。ラフマニノフは全てを最優秀のオーケストレーションとピアノで作り上げたから、、トップだったんだよ!! ショパンとモーツァルトがお互い、、バディを組み、、音楽を吸収すれば、、いい成長が期待できそうだがな。。」
ショパン「えっ?僕、ラフマニノフから離れるのは嫌だよ!」
ラフマニノフ「また、音楽学校は始まったばかりだ!これからも一緒だから大丈夫だ。ショパンは本当に寂しがり屋だな!」
ベートーベン「ショパンのピアノ曲を作曲する才能はここにいる誰よりも高い。私も見習いたいくらいだ」
ショパン「ベートーベンにそんなこと言ってもらえるなんて嬉しいです。ラフマニノフをよろしくお願いします。仲良くしてやってください。偉そうだけど、いい奴なんです!」
ラフマニノフ「私のことがそんなに好きなのか?じゃあ、今日の夕飯はお前の大好物のガーリックマヨネーズステーキを作ってやる!」
ショパン「もう三回連続それじゃん!!いい加減にしてよ!ラフマニノフらしいな!」
モーツァルト「私もラフマニノフの食べてみたい!」
ベートーベン「同意!!」
こうして、四人はラフマニノフの家に向かった。




