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第10話「青空と太陽」

ショパンとラフマニノフは青空と太陽がさんさんと照り付ける雲の上でリラックスした状態で浮いていた。


 ここは霊界。どこでも行けるのである。綺麗なブルー色の空と暖かい太陽が快感でほぼ毎日、ここに来るのである。


ショパン「ねえ。ラフマニノフ。今度、人気投票っていうのやってみない?霊界全体で、ラフマニノフと僕。どちらが人気があるのかっていうのを知りたいんだ」


ラフマニノフ「なんでそこまで俺との対決にこだわるんだ?」


ショパン「どうしても君に勝ちたくて仕方ないんだよ。人気も作曲の実力も」


ラフマニノフ「安心しなさい。一生、俺には勝てないだろうからな。アハハハハ」


ショパン「絶対に勝ってやる!それより、ここはいつ来ても最高だよね。太陽がちょうどよい温度で、居心地がいいし、ものすごい幸福感に包まれるんだ」


ラフマニノフ「俺がいるからだろう。俺がお前の太陽だからな」


ショパン「そういうギャグはいいよ。今、すごい寒くなったよ」


ラフマニノフ「まあ、ずっとここにいたいよな。俺はここで思考にふけるのが好きなんだ」


ショパン「どんなこと考えているの?」


ラフマニノフ「俺は、お前に会うまでは不幸だった。寂しかった。孤独だったんだ。生前からショパンのことは尊敬していたが、まさかこうやって死んでからこっちの世界で相棒になるなんて思ってもみなかった。生きていれば何が起こるか分からないな。とにかく、ショパンは最高のダチだってことだ」


ショパン「よせやい。照れるじゃないか。僕だって、ラフマニノフとバディになれてよかったよ。なんかバカなところが面白いし」


ラフマニノフ「バカは余計だよ!まあ、俺は生前は死んだら終わりだと思っていた。死後の世界があるなんて微塵も思わなかった。人は霊界で永遠に生き続けると知った時、絶望したんだ。生前は孤独だった。人には言わなかったし、態度にも出さなかった。隠していたんだ。絶望を。でも、永遠に生きるのは嫌だ。ひとりぼっちというか、虚無感に永遠に苦しめられるんだと思っていたら、ショパン、お前が現れた。ありがとう。救われたよ。俺は一人じゃないんだって」


ショパン「今日のラフマはなんかおかしいよ。すごい感傷的になって、センチメンタルなことばかり言うね。いつもの君らしくないね」


ラフマニノフ「これからもよろしくな」


ショパン「それはこっちのセリフだよ。僕はラフマから離れたくない。絶対に。いつまでも一緒にいよう。最高の相棒よ」


ラフマニノフ「あっ、そうだ。これから副業のコーヒー屋を開業するんだが、全部手伝ってくれないか?」


ショパン「全部?さっきまでの話は手伝ってもらうために言ったんじゃないよね?わざと心に響くようなこと言って、コーヒー屋を手伝わせる算段だったとか?」


ラフマニノフ「それはどうだかな。さあ、コーヒー屋に行こう!もう、すでに準備を始めているんだ!」


ショパン「分かった。そう、焦るなよ!」


こうして、ショパンとラフマニノフはコーヒー屋の開業の仕事に赴いた。

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