第87話「ラフマは太陽へ」
ショパンとラフマニノフは夕暮れの空の高度8000メートルに体を浮かばせて、、何やら話し合いをしていた。
「なあ、、ショパン。これからどうする??」
「僕はこれからもピアノの傑作を輩出し続けるよ。まだまだ名曲が生み出せる気がするんだ!! ラフマこそどうするの??」
「実はシナメルドに霊界外交大臣として、、しばらく太陽圏霊界に仕事に行かないかって言われてるんだ」
「僕も行くよ!!」
「ショパンは裏宇宙の神様であるアイザム・メトロン様と俺たちの開発した『カントリーヌ』をぜひ、、広めることに傾注してほしい」
「でも、ラフマと離れるのは嫌だよ!!」
「また会えるから心配するな。それに、、たまにはお互い距離を置くことで、、久しぶりに再会した時の喜びに打ちひしがれようじゃないか」
「会えなかったら??」
「あり得ないさ!!」
「どんな仕事なのさ」
「太陽圏霊界のトップ『クスミマルタ』は、、太陽に来てから細かいことは話すと言っていたから、、俺にもまだ分からない。シナメルドと一緒に行ってくるよ!!」
「そうか、、別れか。それも一興かもね」
「あの夕空が綺麗だな」
「ラフマがこれから行く太陽の美しさだね。僕はエキスパートピアノを副校長のゲンと切り盛りしていくよ。地球圏霊界最高の音楽学校を今度は太陽系最高にしていこう」
「お前の別れのワルツが聞きたい。演奏してくれ」
「わかったよ。別れを楽しもう。以前のようには泣かないからね」
「泣かれちゃ困るから、、別れのエチュードじゃなくて、ワルツにしたんだよ」
ショパンはピアノを出現させた。
真っ白なグランドピアノだ。
「カントリーヌ」
ショパンとラフマニノフが二人で開発した。
ショパンは別れのワルツを弾いた。
「いずれまた再会を喜ぶために、、別れを楽しむような旋律だな」
「出発はいつ??」
「今すぐだ」
「ラフマ。急すぎるよ」
ショパンはラフマニノフの手を強く握って、、ハグした。
「行ってらっしゃい!!」
ラフマニノフは夕暮れの太陽に向かい、、そのまま飛んでいった。
だんだんラフマニノフの姿が小さくなり、、太陽に溶けていった。
ショパンは別れを楽しめるように作り笑顔でラフマニノフを見送った。




