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第7話「マルパス・カーデン」

ラフマニノフ「このポスターは私が一番真正面でショパンはオレに背を向け、すこし顔を振り向いている感じにしよう」


ショパン「なんで君が正面なんだよ。2人で正面を向いている感じにしようよ」


ラフマニノフ「それでは単純すぎて、工夫がないだろう。ポスターを一万枚印刷しよう。我が音楽学校の宣伝であり、顔になるんだからな。ピアノを弾いているショパンと指揮している私が写っている感じにしよう」


ショパン「そこは賛成だ!だが、一万枚もいらないと思うな。千枚くらいにしようよ。持ち運びが大変だよ。何キロになると思う? 配るのも大変だし」


ラフマニノフ「すべて私たちが直に宣伝カーで宣伝しながら、各学校を回ろう。劇場にもね。このポスターを見るのは音楽関係者が望みだ。音楽が好きな人の目にとまるようにね」


ショパン「僕、恥ずかしいから、君が宣伝カーで拡声器を使って宣伝してよね!」


ラフマニノフ「いや、ショパンにもやらせるよ。たまには新しいことにも挑戦し、器を広げる努力をしたらどうだ?」


ショパン「わかったよ。体や手だけじゃなく、、声まで馬鹿デカいラフマニノフがたくさんしゃべったほうがみんなに伝わると思うけどね。僕、しゃべり下手だし」


 こうしてラフマニノフとショパンは宣伝カーで霊界の各地の学校や劇場を回った。結局、すぐに宣伝カーで啓蒙活動を始めると、人だかりで車が走れなくなるほどだった。一目、ラフマニノフとショパンという超一流音楽家に実際に会いたいとたくさんの人が押し寄せてきたのだ。印刷したA3のポスターをみんなに配り、千枚があっという間に消え、足りなくなった!


ショパン「あー!疲れた!まさか、あんなにいっぱい人が来るとは!」


ラフマニノフ「私がいるから当然だろ!会いたくなるに決まってる!もっとポスターを印刷しておけばよかったな。いろんな人が自分から来てくれたから、私たちから移動して渡す手間が省けたな。まあ、劇場とかに置くポスターが足らなくなってしまったから、明日は五万枚持っていこう」


ショパン「5万枚?? ヤバいね。。でも、この営業活動、初めてにしては上出来だと思うよ。新聞にも大きくニュースになるしテレビ局の取材も来たから、明日は大変なニュースになっていると思うよ」


ラフマニノフ「はい!相棒!」


ショパン「またコーヒーか?飽きないの?まだ、コーヒーの研究してるんだね」


ラフマニノフ「ノートにコーヒーの特徴を記録し、コーヒーのプロフェッショナルになるのだ。私はなんでも中途半端は嫌いだからな」


ショパン「今回はブルマンなんだね。今までで一番おいしいよ。それより、さっき相棒!って言わなかった?僕、君の相棒になったつもりないんだけど。同盟だよ。お互いに利益があるから組んでいるだけだよ」


ラフマニノフ「一緒にこれだけ行動していれば、相棒と呼んでもいいだろ!ダメなのか!」


ショパン「ダメなんて一言も言ってないよ。なんか、照れくさくて!でも、僕、君と組んでよかったよ。いろいろと楽しいし。いい刺激になるよ!」


ラフマニノフ「コーヒーの感想を700文字以内にして述べよ!」


ショパン「え?本当に君はめんどくさい男だな!このコーヒ―は甘さが際立っていて、豆本来の味がしっかり際立っている。なかなか飲めない味だよ。今までのコーヒーの中で一番おいしいね。以上!」


ラフマニノフ「700文字以内いっていったはずだ。全然感想が少ないじゃないか。普通、700文字以内と言われたら、600文字以上とか言うだろう。それに、君はコーヒーあまり飲まないから今までで一番おいしいと言われても、参考にはならないな」


ショパン「口で説明するときは、、何文字以内と言われても、、今、自分がどれだけの字数、、話したか、、カウントしにくくて、、700字以内ギリギリにするのが、、凄く難しい。。何秒以内と、、時間で指定してくれたほうが分かりやすい。。まあ、時間でも、、大体、、しか合わせられない。。正確には無理だ。。とにかく美味しいよ!君が紹介してくれた今までの20種類のコーヒーの中ではダントツで独特な味がして、美味しいね。千円くらいだしてもいいかな!」


ラフマニノフ「安すぎるな!どれだけ高級なブルマンだと思ってる?」


ショパン「僕はケチじゃないよ。いくらしたの?」


ラフマニノフ「これは500円だ!」


ショパン「じゃあ、元は取れるからいいじゃん!全然高級じゃないし!」


 車の中で話していると、少年が近寄ってきた。


少年「ショパンさんですよね!実際に会えるなんて思わなかった。サインください!」


ショパン「君、僕たちの運営する音楽学校に来ていたよね。体験会だっけ??」


少年「そうなんです!ショパンさんに教わりたくて!昔から大ファンだったんです!」


ラフマニノフ「君!私はショパンの相棒だ!私たちに教わりたいならそれなりの能力が必須だが自信あるのか?厳しいぞ?」


少年「はい。才能は多分、ないです。自信は正直ありません。でも、努力でどうにかしてみせます」


ラフマニノフ「まあ、がんばりたまえ。努力だけではどうにもならないこともあるが、全力を尽くし悔いを残さないでやりたいことをやりたいだけやりなさい!」


ショパン「ねえ、君が持っている時計。それ、古城『フルブルス』の永久会員権だよね」


少年「そうです。興味あるんですか?これは僕が霊界最高のサッカー選手に選ばれたときの特典でもらったものですが」


ラフマニノフ「君、サッカーの天才だったのか?ならなんで音楽学校に入ろうとしてるんだ?サッカーは辞めるのか?」


少年「サッカーはもう頂点を極めたので、たまたまショパンの舟歌を聞いて、ピアノの魅力にとりつかれてしまい、音楽に興味を持ちました。ピアノ曲を作曲したいし、ピアノでショパンの作品を演奏したいです!」


ショパン「その永久会員権を一緒に使わせてくれたら、その度に私個人で君に作曲と音楽理論とピアノ演奏のレッスンを一カ月つけよう。3人まで同行可能なんだよね。その会員権。古城は昔から行きたくて興味があったんだ。城の雰囲気がとにかく好きだからな。霊界最大の城なんて最高じゃないか。そこでしか食べれない料理にも興味があるし、そこでしか演奏されない音楽があるらしいから聞いてみたい!!」


少年「お安い御用です。しかし、誓約書を書いてください。必ず約束は守ると!」 


ラフマニノフ「君、ショパンを信用してないのか?」 


少年「口約束だけでは信用できません。そう、親からきつく教わりました」


ショパン「その古城フルブルスにラフマニノフも連れていくけど、いいかな?」


少年「はい。もちろんです」


ラフマニノフ「私はショパンみたいにレッスンをつけないぞ?君を特別扱いするつもりはない」


少年「ショパンさん。さっきの誓約書とかは冗談です。レッスンはしなくていいです。永久会員権を利用して、ショパンに教えてもらうとなると、卑怯な気がします。あなたたちの音楽学校でライバルと切磋琢磨して、才能で正式に選ばれてみせます!そうじゃないと、自分が納得しません!ショパンさんやラフマニノフさんに習うのはしっかり才能で選ばれた10人に選ばれてからにしたいです!」


ラフマニノフ「少年!素晴らしい心構えだ!気に入った!コーヒーでも御馳走しよう!! 君、、名前は??」


「マルパス・カーデンと言います。地球圏霊界、、最優秀フットボール選手賞を、、史上最多10度受賞しました」




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