第53話「サニースターリースカイ」
地上世界で最高のピアニスト&作曲家と世界的に超有名だった人物が他界した。
「サニー・スターリースカイ」だ。
この男性ヴィルトゥオーゾは世界ピアノコンクールをほぼすべて総なめにしてきた。
サニーは世界三大ピアノコンクール、、
・ショパン国際ピアノコンクール
・チャイコフスキー国際コンクール
・エリザベート王妃国際音楽コンクール
を全て優勝した史上初のピアニストだ。
サニーが他界後、モーツァルトとベートーベンの霊界最大の音楽学校「フルビットミュージック」が、そのサニーの天才性にひかれて、入学推薦状を発布した。
サニーは困っていた。
悩んでいたのだ。
世界一の天才作曲家であり、ピアニストでもあった彼は、ショパンとラフマニノフの音楽学校「エキスパートピアノ」からもお誘いの入学推薦状が来ていたからだ。
「フルビットミュージック」でオーケストレーションを新しく学んでみるか、「エキスパートピアノ」で、今までのようにピアノ曲の作曲を、ピアノ演奏を更に究めるか。
サニーは「ピアノの太陽」という名称で有名だった。
ショパンにはまだ全然及ばないものの、ピアノ作曲では地上で世界一だった。
ショパンは史上最高唯一無二で、その前にも後にもショパンを超えるピアノ音楽を作曲している音楽家はいない。
現役世界一のピアノ作曲家ではあったサニーだが、やはり、ショパンはサニーの数十段上であった。
ショパンが異常なのであり、ショパンが別格なのである。
ピアノ音楽作曲家として、、
サニーは「現役、、世界最高」
ショパンは「歴史上最高」
「世界最高」と「歴史上最高」は雲泥の差なのだ。
サニーはまず、ベートーベンとモーツァルトに会うことにした。
フルビットミュージック音楽学校に向かった。
黄金に輝いた校内。
ベートーベンとモーツァルトが互いに向かい合い、握手している像があった。
すべてが黄金で輝いていた。
職員室でベートーベンとモーツァルトに送ってもらった入学推薦状を見せ、2人にお会いしたいとお願いした。
サニー「あの、その、ベートーベン様とモーツァルト様にお会いして、いろいろと話したいのですが」
職員室の教頭先生が対応してくれた。
教頭ブリランテ「こんにちは。私は教頭のブリランテといいます。2人は今、校長室にいらっしゃいます。私がご案内いたしますよ!」
サニー「ありがとうございます!助かります!だけど、緊張するなあ!!」
廊下を歩いていると、「今月の最新曲」というコーナーがあり、音楽コンポがあり、その再生ボタンだけが、白色に点滅している。
再生ボタンを押してみると、明るさに溢れた、疲れない音楽が流れてきた。軽やかでリラックスできる。間違いない。
この旋律はモーツァルトの音楽だ!!!
音楽コンポの近くに、看板があった。
「この最新曲に興味があり、曲名を知りたければ、月刊オーケストラ・インフィニティを買いなさい」とあった。
サニー「ブリランテさん。月刊オーケストラ・インフィニティとはどこで売っているんですか?」
教頭ブリランテ「わが校の1階の売店です。わが校の校内学級通信がすべて載っていますよ!!!」
サニー「さっき、流れた曲はモーツァルトですよね?あの感じは!!!」
教頭ブリランテ「いや、ベートーベンですよ!」
サニー「なんですと?本当ですか?ベートーベンも生前とは違うか。まあ、当然か。何百年前と今、何も変わらない方がおかしいからな」
教頭ブリランテ「ベートーベンはモーツァルトと組んでから、モーツァルトの良さを吸収しました。そして、モーツァルトのような曲も書けるようになったのですよ!!!」
サニー「そうなんですか!!!詳しいですね。伊達に教頭ではないですね!!!」
教頭ブリランテ「毎月、発刊されるオーケストラ・インフィニティは全部読んでますからね!!ここの学校のことは何でも知っています」
校長室に着いた。
入り口の扉には大きく
「モーツァルト&ベートーベン」とあり、音符とLOVEの文字の装飾があった。
教頭ブリランテ「失礼します。サニー・スターリースカイ様がお見えになりました!」
「待っていたぞ!!」
扉が開かれ、校長室の中へと入ったサニーは、ソファにかけて、コーヒーを飲んでいる2人の男性と対面した。
サニーは2人がモーツァルトとベートーベンだとすぐにわかった。
2人とも首に名札をかけていて、そこに名が英語で書かれていたからだ。
ベートーベン「まあ、座りなさい!!!」
サニー「はい!!!」
モーツァルト「君が世界一の天才作曲家でピアノ曲にこだわっていて、ピアノの太陽と呼ばれていたサニー・スターリースカイだね」
サニー「あの、その、あの天下のベートーベン様とモーツァルト様がなぜ、私にこのような推薦状を送ったのですか?」
ベートーベン「そうだ!!!君はピアノ作曲の天才だった。第2のショパンと呼ばれていたらしいな。だから、ショパンとラフマニノフの経営するエキスパートピアノ音楽学校に入学するように勧めたんだ!!!」
サニー「え?フルビットミュージックに入学するように!という意味の推薦状じゃなかったんですか?」
モーツァルト「いや、違うんだ!わざと分かりにくくしてしまったね。実は、私たちの学校に君を入学させようとは思ってないんだ!君はピアノに力を入れていたんだから、これからもピアノの道を進んでほしいんだ!!!ショパンとラフマニノフのエキスパートピアノ音楽学校で、2人の夢を叶えるためにも、ぜひ、君は、エキスパートピアノに行ってくれ!!!」
サニー「でも、ショパンを超えられる気がしないんです。地上でずっとピアノ曲の作曲にこだわって取り組んできましたが、ショパンには遠く及ばなかった。彼は天才すぎます。これからも一緒なんじゃないかって!!!」
ベートーベン「でも、ショパンとラフマニノフの学校に入れば、いろいろと新しく学べて、才能が開花するかもしれない。ショパンとラフマニノフは、自分たちを超える音楽家を輩出する夢を持っている。だから、その夢を叶える力になってやりたいんだよ!!!」
モーツァルト「せっかく、ピアノの道を歩み、世界一の天才とまで言われるほどがんばったのだから、これからもピアノに全身全霊をかけて、ショパンとラフマニノフを超える音楽家を目指してくれ!!!」
サニー「ショパンとラフマニノフを超える音楽家ですか……。でも、オーケストレーションにも興味があります。モーツァルト様のように、交響曲とか、弦楽四重奏曲とか、ヴァイオリン協奏曲とか、オールマイティに作曲して、すべてのジャンルでオール5、総合力で誰にも負けない音楽家を目指すのもいいかと思いました。世の中には様々な楽器があるのですから。ピアノだけに限定していてはもったいないしつまらないとも、最近、よく思うんですよね!!!」
ベートーベン「力を全集中させて、取り組んだ時の成果は想像を絶する。ピアノに集中すべきだ。力を分散させてはならない。ショパンを超えるのは君かもしれないじゃないか。なかなか、君のような逸材はいないんだからな。これまでの過去、ピアノにすべてを捧げてきたのだから、これからもそうしなさい!!!私は君にショパンを超えるピアノ作曲家を目指してほしい。君がショパンを超えるんだ!!!」
モーツァルト「もし、君が我がフルビットミュージックに入学したら、ピアノの道が中途半端になる。どうせ、ここまできたなら、ショパンを超えるまでピアノ一本で突き進んでくれ!!!」
サニー「そうですか……わかりました!!!そうします。これから、ショパンとラフマニノフ様のところにいってきます」
モーツァルト「私たちはショパンとラフマニノフの知り合いだ。君がちゃんと会えるようにしてあげよう!」
サニー「ありがとうございます!!!」




