第5話「W校長」
こんにちは。アームストロングです。
今日は、ショパンが設立した音楽学校にラフマニノフが見学する用事がありました。
ショパンが校長をしているのですが、ラフマニノフが同じ校長にしてくれ!とショパンに提案して、ショパンは最初、嫌がっていましたが、ラフマニノフがあまりにしつこく攻寄るので、ショパンも折れてW校長をラフマニノフと担うことになりました。
最近、ラフマニノフは散歩の時間を設けているのですが、ショパンの唯一の楽しみらしくて、それを無くさせられる恐怖から、ショパンは断れなかったようなのです。
ショパン「君も人が悪いな!私がどれだけ君との散歩を楽しみにしているか。アイスクリーム屋さんのバナナアイスクリームを一緒にベンチで食べるのが何よりの至福の時間なのに。それを無くすとか言われたら、君を校長にするしかないじゃんか!」
ラフマニノフ「音楽学校は私も興味があったんだ。実はピアノの教則本の執筆も完成に近づいているところなんだよ。私がそばにいたほうが何かと助かると思うよ。君より優秀になれる」
ショパン「それじゃあ、僕の書いたピアノの教科書は四千万部売れたのに、君はそれすら超えられるというのかい?」
ラフマニノフ「当たり前だろ!私を誰だと思っているんだ!」
ショパン「あり得ないね。自惚れすぎだ!霊界一売れた私の教科書を君が凌駕するとは思えない!せめて10万部くらいが関の山だろうね」
ラフマニノフ「ピアノの演奏技術なら私の方が上だからな!それに、たくさん売れたからといってその教科書が優秀とは限らない!質は私の方が上だ!」
アームストロング「お互いがライバル同士なんてすばらしい関係ですね!」
ショパン「ラフマニノフがどうしても僕と共に行動したいっていうから仕方なく付き合っているだけだよ!仲がいいわけではないよ!」
ラフマニノフ「あっ!そんなこと言ったら、もう君の好きなカレーを作ってやらないぞ!」
ショパン「ラフマニノフの意地悪!!!」
音楽学校では、ショパンとラフマニノフの肖像画が玄関に大きく飾ってあって、ラフマニノフはただならぬこだわりで何度も肖像画を霊界最高の画家「レオナルド」に書き直させていました。ショパンは一回で合格を与えていましたが、ラフマニノフは独創性を発揮させないと気が済まない性格らしく、ただ、似ているだけではダメらしいのです。レオナルドもかなり疲弊していましたが、報酬が高額なので仕方なく頑張っていました。
音楽学校の内装はラフマニノフの好きな紫で統一することになりました。
ショパンはラフマニノフはピンクや紫を好むから変わっていると言っていました。かなり嫌がっていましたが、ショパンはラフマニノフと交換日記までしているのですがそれをしなくなるからな!とラフマニノフに脅迫され、しぶしぶ承諾していました。
教室のピアノは霊界最高のピアノ「マイダッハ」です。ラフマニノフとショパンの共同コンサートでも使用された音の響きが別格で美しいグランドピアノです。間違いなく最高峰でしょう。今、考えられるたくさんの音の中で最も透明なダイヤモンドのような音の輝きを放ちます。ラフマニノフが開発したピアノで、ショパンはこんなすごいピアノを開発でき、大金を稼いだラフマニノフに嫉妬していました。要するに、妬みです。ショパンと違い、ラフマニノフはかなりビジネスに幅広い才能を発揮していますし、人見知りしないし、たくさんの交友関係を持っていて、孤独になりたくてもなれない人ですが、ショパンは気づいたら一人ぼっちになっているパターンが多いです。自ら、友達や知り合いを作ろうとせず、自然にできるだろうくらいの受け身な生き方です。ビジネスも全く興味がありません。
霊界では生命ポイントといって、生命に刻まれた貢献ポイントによりそれがお金代わりになり、たくさんの霊界のサービスを受けられるのです。例えば、霊界の最大の遊園地「ソウルランド」では、14万ポイント消費しないと一日パスポートをもらえません。なんでも、ポイントです。もちろん、無料なところもありますが。
ショパンはラフマニノフに、毎回、生命データポイントを分けてもらっています。それでたくさんの音楽学校を作り、いつか自分を超えるピアノ作曲家を生み出したいと思っているようです。ラフマニノフも協力しているので、なんだかんだいって、最高のバディだと思います。
ショパン「僕たちの音楽学校が有名になったら、モーツァルトとベートーベンのオーケストラ専門学校を超せるかな?」
ラフマニノフ「ピアノ専門の学校だから、超える必要がないだろう。ピアノを愛する人たちを増やし、進化を助けて、教育してあげるのが私たちのしたいことだろう」
ショパン「君、モーツァルトたちに誘われているんだって?オーケストラ専門学校の講師ならないかって。ギャラも25億ポイントらしいじゃん!行かないよね?」
ラフマニノフ「私はショパンとずっと一緒にやっていくと決めたんだが、なんだ?私がどっか遠くへいっちゃうか心配なのか?」
ショパン「いや、大丈夫だよ!一人でもなんとかなるさ!」
ラフマニノフ「意外と寂しがり屋なんだな!そうだ、今日は一緒の部屋で寝てやろう!」
ショパン「ちょっと!アームストロングのいる前で言うなよ!恥ずかしいだろ!」
アームストロング「その様子だと毎日、一緒に寝ているみたいですね!微笑ましいです!」
2人はなんだかんだいって、まだまだ一緒にいるでしょう。2人が離れるなんて考えたくないですね。




