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第39話「著名人交流パーティー」

霊界の著名人限定の交流パーティーに来ていたフレデリックショパンは数ある有名人の中でも、別格で人気な音楽家だった。


「ショパンさーん、ショパンさんですよね?? 握手してください!」


「ピアノを弾いてください。ショパンさんの生演奏をぜひ、聞いてみたいんです」


 たくさんの人から注目されて、ショパンは困り顔どころか、自分が必要とされているという喜びから、嬉しくて仕方なくて、そういう頼みには嫌な顔一つせずに、対応していた。


 ショパンは自身のポロネーズ第6番「英雄」変イ長調を演奏していると、横から口を出してくる人物が一人いた。


 その名は、セルゲイ・ラフマニノフ。 


 ラフマニノフはショパンのピアノ演奏を聴きながら、様々な指摘を横からしてきた。ショパンはラフマニノフのその遠慮しない態度に激怒した。


ショパン「ちょっと!! ラフマニノフだな。君は空気というものが読めないのか?? 演奏中は指摘はやめてくれよ!聞いてくれている人が感動できなくなるだろう?」


ラフマニノフ「ショパン。お前の音色は力強さが足りない。ピアノ演奏では私の方が上だな。英雄ポロネーズのような勇敢な曲には、元気よくハキハキと演奏した方がいい。お前の演奏は静かすぎる」


ショパン「では、君も私の英雄ポロネーズを弾いてみろ!どっちがみんなに好かれるか、対決しよう」


 ラフマニノフは大柄な体で、ショパンとは全く逆の演奏をした。音が元気よくて、目立つ、ピアノで表現できる最大限の大きな音だが、繊細さも含んだ完璧なポロネーズを演奏した。


 それを見ていた観客たちは、一斉に黄色い声を上げた。


「ラフマニノフさんってこんなに上手にピアノが弾けたんですね?? ショパンの演奏より、全然迫力があって、心が躍りました。こんなに魂が震える、魅力のある演奏は生まれて初めてです」


「ショパンより良い!!こんなに魅力的にショパンを弾ける人は今まで会ったことがないです」


 みんなショパンよりラフマニノフの方が演奏の達人だという趣旨の発言をし、ショパンは赤面して、悔しがった。


「ショパンさん。あなたはラフマニノフさんにピアノ演奏を教えてもらったほうがいいです。ショパンに足らない全ての要素をラフマニノフさんは兼ね備えています」


 ある客がいう。


ショパン「冗談じゃない。ラフマニノフより繊細な演奏が僕の魅力なんだから!僕のオリジナリティーが失ってしまうかもしれないじゃないか。確かにラフマの演奏は凄い上手だけど……」


ラフマニノフ「ショパン。一回、騙されたと思って、オレと組んでみないか?ショパンのピアノ協奏曲はオーケストレーションの役割が縮小されているように思う。オーケストレーションの使い方も教えてやる。もちろん、ピアノの演奏もお前に足らない要素を見抜き、指導してやる」


ショパン「なんで、上から目線なんだよ?偉そうにするな!」


ラフマニノフ「ほら、、このロゼワインを飲め!! 美味いぞ??」


ショパン「今はワインなんて……」


ラフマニノフ「いいから!! このワインを飲むまで、、うるさく付き纏うからな!!」


 ラフマニノフはショパンにしつこくして、、無理やり、、ロゼワインを飲ませた。


ショパン「う、、美味い!! ワインってこんな味なのか??」


ラフマニノフ「この味を覚えておけよ!! 霊界最高のワインだ!!」


ショパン「覚えておけって、、偉そうに言うなよ!! 上から目線ラフマニノフ!!」


 2人が言い合っていると霊界のトップ「シナメルド」の秘書が来て、直接、ショパンとラフマニノフに任命状を見せた。


シナメルドの秘書「これはこれはちょうどいい。ショパン。ラフマニノフ。あなた方2人に、霊界の最高設営責任者のシナメルド様から、任命状が届いております。私はシナメルド様の秘書であるマルクと申します」


ショパン「えっ?どういうこと?シナメルド様から?どんな内容なの?」


マルク「霊界の政治家としてシナメルド様の元で活動してほしい。力を貸してほしい」


とのことです。


ラフマニノフ「しかし、我々は音楽家だぞ?政治の素人だぞ?役に立つのか?」


マルク「とにかくこの任命状を見てください」


ラフマニノフ「なるほど。音楽家として、音楽学校の設立の許可をもらいたくば、政治家になってほしいということか。確かに、ショパンとオレは自分たちの音楽学校を持ちたいと思っているからな」


ショパン「僕はピアノの演奏と作曲の専門音楽学校を作りたいと思っているんだけど、そのためには政治家としての仕事をしないと、許可がもらえないってことか」


ラフマニノフ「ショパン。オレと組もう!!!正式に!!!神様のいたずらか、俺たち2人が音楽家代表として霊界トップのシナメルドから選ばれたんだよ!!!俺もピアノ専門の学校が作りたかったんだ!お前とオレは同じ夢に向かって進む同志なんだよ」


ショパン「でも」


ラフマニノフ「お前がいくら嫌だって言っても、オレはお前とバディになるからな!!!」


ショパン「バディって何?」


ラフマニノフ「相棒ってことだよ!!!」


 こうして、2人は霊界で音楽の活動と、政治家としての活動を両方やっていくことになる。


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