表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
25/119

第25話「入学式」

音楽学校「エキスパートピアノ」で入学式が行われていた。


 ショパンとラフマニノフがW校長を務め、当然ながら出席していた。


「次は校長のラフマニノフ先生よりご挨拶です」


「ワーーワーーワーー!ラフマニノフ先生!!!素敵!!!」


「あのラフマニノフが本当に登場だぜ?信じられるか?」 


「すごい!!!!」


ラフマニノフ「皆さん、この度はエキスパートピアノにご入学おめでとうございます。私やショパンに憧れて入学してきた人も多いのではないでしょうか。しかし、たくさんの生徒たちがいるこの会場で少々、残酷なことを申し上げますが、私とショパンが直接指導できる人数は限られています。それ相応の能力や光るものが無ければなりません。しかし、皆様には自分には才能が無いと簡単にあきらめてほしくありません。なので自分の真の最大値の能力までとことんピアノ演奏と作曲をわが校で極めてください。やりきってください。ショパンや私を超える音楽家を輩出することがわが校の目標です。ぜひ、満足のいくまで音楽を追求してください。皆さまから、私やショパンを超える大天才が現れることを楽しみにしています」


「ラフマニノフ先生、ありがとうございました。次は、ショパン先生、お願いします」


「……」


ショパン「何故、私が現れるときは黄色い歓声がないのか不思議ではありますが、ショパンです。皆さん、こんにちは。きっと、、皆様が無言で私を迎えたのは、、私に会えるあまりの感動と緊張で、、固まっしまったからでしょうか。。さて、、この会場にいる生徒たちに私から言いたいことは3つ。


 一つ目は私たちに憧れの感情を持たないこと。私たちを超えるくらいの強い勢い、情熱を持ってほしいです。スゴイと思っているかぎり、超えられないかもしれません。まずは、私たちのレベルが普通だと思って、早く到達しようと試行錯誤して、成長していってほしいこと。


 二つ目は優秀な人への嫉妬や憎しみや妬みを悔しさと負けたくないという気持ちに変えて、自分の向上の糧とすること。健全な嫉妬を持ってください。嫉妬も使い方によっては人をレベルアップさせます。


 三つ目は僕のラフマニノフを横取りしないこと。僕はラフマニノフの正式な相棒であり、もし僕を超える人が現れても、ラフマをそそのかさないこと。


以上です。」


ラフマニノフ「おい、ショパン。気持ち悪いぞ!なんだそのセリフは」


「ショパンとラフマニノフってそんな仲なのかよ⋯⋯」


「やけにラブラブだな〜」


「なんか恥ずかしくない?」


 ショパンの最後のセリフにより、会場中が変な空気になった。


「ショパン先生、ありがとうございました。それでは、ショパン先生とラフマニノフ先生から握手会を始めます。順番通りに並んでください。握手は一人10秒までです」


 握手会が始まった。


「こうやって握手できるのが夢のようです。」


ラフマニノフ「ぜひ、私を驚かせるような音楽家を目指してください!」


「ショパンよーーー。抱いてくれ!頼む!」


ショパン「握手だけだよ。抱くのはラフマだけで十分だ」


ラフマニノフ「また、ショパン。勘違いされるようなことを」


「なんかショパンってキモくない?なにあの発言。天才は変わり者なのかしら」


ショパン「聞こえてますよ。今、僕の悪口言いましたね?」


「だって、変なこと言うから。」


ショパン「抱くのはハグって意味ですよ。ラフマとハグしたことがあったからそういっただけです」


「そのセリフもなんか浮いてますよ?」


ショパン「君はラフマを絶対にハグできないからヤキモチ焼いているみたいだな。ラフマは僕のものだからな。絶対に渡さない」


ラフマニノフ「ショパン。お前、いつも変だが今日は特に変だぞ?酒でも飲んで酔っ払ったか?」


ショパン「僕はラフマの相棒だって言ってるんだ。正々堂々と言ってみたかったんだ。君への愛だよ」


ラフマニノフ「ショパン⋯いつもの絶妙な距離感を取り戻したまえ」


ショパン「僕は正直に生きることにしたんだ。隠したくない。全てさらけ出す」


 この一連のやり取りはすべて霊界の新聞やテレビで生放送され、大いに話題になったとさ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ