71/72
タイトル未定2026/06/23 07:40
そんな思いで見ていると夏実が痛いと言った。
飛んでいくと夏実は砂浜で何かを踏んでしまったらしく、足の裏が切れて血が出ていた。
「やっぱりサンダルを履かないとダメね」
傷口からばい菌が入ると怖いので、美紀は夏実おんぶしようとした。
夏実を背中に乗せた瞬間に腰がずきんと痛んだ。
痛さに動きが止まると、横にいた健也が
「チェンジ」
と夏実に背中を差し出し、夏実をおんぶして、洗い場までいとも簡単に連れて行ってくれた。
(歳かなぁ?それとも昔交通事故で打った痕が歳とともに悪化したかな?)
美紀は苦々しくを思った。
そういえば母は40代の頃いつも腰が痛い痛いと言っていた。
そんな母に近づきつつあるのかもと美紀は思った。
家に帰ると建物の横でみいちゃんは白猫ともう1匹の見たことない猫と3匹でお話をしているところだった。
荷物を運ぶのを手伝った賢也が
「井戸端会議か?」
と言うと白い猫がニャーウーと答えた。
「違うか、女子会か?」
といった。
「みいちゃんを除いては男の子」
「じゃあ三角関係か」
健也が大袈裟に驚いて見せると夏実が
「しゃんかくかんけー」
と楽しそうに笑った。
3人で家に入ったが、猫たちはまだ話し合いを続けるようだった。




