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デート
久しぶりに会った謙也は少し日焼けしてたくましくなっているように見えた。
彼と会っている時は大体夏実を連れているので、夏実は彼になついていて、伊豆のお土産の貝を渡しながら、伊豆の思い出話を健也に話していた。
(このまま時が過ぎてもいられるなら、健也と付き合って誰も不幸にならないけど… )
と思った時に、夏実が話すのをやめた。
すると健也が突然美紀の方を向いて
「美紀さん、結婚を前提としないで僕と付き合ってください」
と言った。
美紀は、その言葉に衝撃を受けた。そしてつい
「はい」
と返事をしてしまった。
「うれしいな」
美紀に健也思う気持ちはあったものの、不意打ちのような感じで付き合うことになった。
意外ではあったが、美紀は嬉しかった。
でも、あまり2人でデートできない状況を考えると、健也に悪いとも思った。夏実はまたニコニコしながら、健也に夏の思い出の続きを話している。
何も知らない人が見たら、普通の仲の良い親子に見えるのかなと美紀は思った。




