表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
one・days 「1.10」始まりの日の先へ  作者: 仲仁へび
第4章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
21/87

第21話 四度目の1月10日



 罪在ザイアの森 AM8:00


 俺は一体何回同じ日を繰り返す事になるんだろうな。

 もうすっかり飽きてしまった朝のやりとりを母として、学校をさぼって罪在の森へと向かった。


 道はかなりうろ覚えだったがなんとか辿り着けた。


 森の様子は、以前と全く変わらないように見える。


 とりあえず何か異変がないか調べてみるが、まったくそれらしいものは見つからない。


 あまりにも何も分からないものだから、若干苛々してきた。


「おい、災とやら。お前が俺に力を寄越したのか!? だったら理由はなんだ、何で俺にそんなものを渡した。俺に何をしろって言うんだ」


 遅々として進ままない現状に、ついそんな事を叫んでしまうが、答える声もなく、白い眼を向けてくるような人影すらない。


「あいつの携帯番号聞いておけばよかったな」


 昨日出会った少女の顔を浮かんだが、それと同時に自分の至らなさに頭を抱えたくなった。

 あの出会いは偶然のようなもので、降ってわいた様な幸運だった。


 何せ、あいつがあんなにも色んな情報持ってるなんて、最初は思いもしなかったのだから。


 俺は仕方なく茉莉に、メールで織香の連絡先を聞く事にした。

 ここ最近ずっと頼りきりな気がする。

 本来なら、あいつの方が俺を頼って来るのがいつものことだというのに。

 情けなくなってくる。


 連絡先を教えてもらった後、茉莉からは想像通りのメールが返って来た。

 まだ中学にいるだろうに、携帯弄ってて大丈夫なんだろうか。


『えー、未来。織香ちゃんと知り合いだったのー。何でー? えー何でー?』

『偶然知り合った。それよりお前、俺について変なこと言ってないだろうな』

『変な事なんて喋ってないよー。未来の良いとこか悪いとことか喋ってないもんー』


 その悪い事を変な事って言うんだ。


『そうか分かった、じゃあ代わりにお前の変な所を喋ることにする』

『あたしは変じゃないもん。未来のいじわるー』


 この皮肉ではどうやら茉莉には通じなかったらしい。

 円あたりだったら、また別の意味に捕らえそうな文面だったが。

 茉莉はまったくいつも通りの変わらないお子様だ。


 けれど、そういう通常営業な所があいつの良い所でもあるのだ。

 いつも変わらなくのほほんとしてるから、余計な事考えずにすむし、あいつに敵にとか害意なんて抱きようがない。


 俺達の中では、癒し……的な存在なんだろう、あいつは。


 だから、誰もがあいつを守ってやりたくなるんだ。

 大切な宝物の様に。


 そんな事を考えていたら、脳裏にいつもものか分からない映像が浮かんできた。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ