表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
one・days 「1.10」始まりの日の先へ  作者: 仲仁へび
第3章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
20/87

第20話 ひどく暴力的な解決方法



 心配は要らないから、さっさと帰れ。

 そう言おうとした途端、目の前で織香が消えた。


「――っ」


 目の前で人が消えたのだ。

 驚かない方がおかしいだろう。


 だが、冷静になれ。

 その可能性はもう予想していただろう。


 確かめなければならない事があるはずだ。


 彩葉町の方を見つめる。

 景色は昨日と同じだ。空が割れて剥がれ落ちている。

 まるで世界の終わりだ。

 地面も、崩れて、暗闇の中に消えていく。


 だが、光輝く場所があった。


「あそこは……」


 あの場所は罪在の森か。


 あそこだけ、異変から守られるように比較的原型を留めている。

 あの場所に何かがあるのかもしれない。

 もう一度、あそこに行って調べてみるべきだろう。


 昼間、織香から言われた言葉を思い出す。

 災だなんて言われるよく分からない神何かのご機嫌取りの為に、大勢の人間が犠牲になった場所。

 気に入られた人間は異能を得るという。


 俺が同じ一日をループしているのも、その影響なのかもしれない。


 しかし、調べに行くためには眠らなくちゃいけないわけで。

 もう一度こんな状況で眠れるのか、俺。

 眠れるわけないだろ。


「……」


 異変は彩葉町に留まらなかった。

 この一花町も崩壊してきている。


 俺にこんな力を授けた奴は何を考えてるんだ。

 俺に一体何をしてほしい。


 恰好悪いが、俺は昨日に引き続いて茉莉に電話をしてみる。


『うーん、能力発動のトリガーって本当に眠ることだけなのかなー。意識の断絶どかが条件だって場合もあるよー。別に眠ることにこだわらなくて良いと思うよー。気絶とかでもできそうな気がするー』


 なるほど、そういう考え方もあったのか。


「そうか、分かった」


 俺はその言葉を聞いてとても安心した。

 それなら慣れてる。


『あれ、何かあたしすごく嫌な予感がしてきました。未来、だいじょうぶー?』

「問題ない、切るぞ」

「あー、待」


 切った。

 茉莉には悪いが、折り返しかけてきても無視しよう。


 俺はちょっとそこらへんの電柱と向かいあった。

 ケンカなら死ぬほどしてきたからな、人を気絶させるのなら得意だ。


 ここに円や先輩がいたら、あるいは何か言われたかもしれないが、生憎といないので何も問題はない。


 幸いなことに自称病弱設定の織香もいないし、偶然目撃して頭のおかしい奴認定してくれる一般人もいない。


 次の瞬間、俺は何の気兼ねなく他人からみたらひどく暴力的な解決方法で、この世界から脱する事に成功した。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ