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誰だよ…。護衛の騎士1人居れば大丈夫なんて言ってたの。

…はい、私が心の中で言いました。

いや、言い訳させて下さい。私は今まで何度もヤンと二人で城下に遊び行ってるわけよ?めっちゃ安全で悪人なんているの?ってくらい皆フレンドリーで優しい人たちばかりでルンルンで何度も歩いた事ある道だよ?そんな場所でまさか、ねぇ?


今私は口元に布巻かれ手足は紐で縛られて倉庫に座っている。そう、あれは城を出てからの事。



「姫様~!待って下さ~い!」


弛んだ体をゆらしながら追いかけてくる騎士の声を後方に聞きながら私は慣れ親しんだ道を軽やかに進んで行った。ある程度歩き、よく買い食いする屋台近くまで着たところで「んん?そう言えば工房ってどこ?」と思い、後ろに居るであろう騎士に聞こうと振り向けば騎士はいなかった。私は首をかしげ「なんであの騎士いないの?」と呟けばリクから返事が返ってきた。


『あの太った人間は城を出てすぐ、へばってたよ。なんか必死にマリーンの事呼んでたけど。』


『マジか…ぜんっっぜん、気付かなかった。』


どうしようかと思ったのは一瞬だった。むしろ初めての1人お出かけに私のテンションは上がった。ルンルン気分でいつも遊ぶ広場に向かうと初めて広場に行った時仲良くなった兄弟ジョンホンとビョンホンがいた。


「お~い、ジョン兄、ビョン久しぶり!何してるの?」


私が話し掛けると二人は肩を跳ねさせ驚いた顔で振り返ったが私だと気付くと笑顔に戻った。


「リーン、久しぶりだね。」


「最近見なくなってたけど、元気してたか?…ん?いつも一緒のイケメンだった兄ちゃんは居ないのか?」


ジョン兄が優しく微笑み、ビョンはニカッと笑いながらヤンが居ないことを聞いてきた。悲しいかな、私から見たヤンはデブオジからイケオジになったのだが、この世界ではイケメンだったヤンがブサイク寄りになってしまったのだ。


「うん!今日は1人で遊びにきたんだ!今日はランちゃんは一緒じゃないの?」


「あ、あぁ、今日ランは一緒に遊べなくて…な…なっ!兄ちゃん!」


「そうだね。僕たちも、いつも一緒にいるわけじゃないからね。」


ジョン兄はいつも通りにこやかだがビョンは少し挙動不審だった。不思議に思いながらも私は話しかけた。


「じゃあ今日は3人で遊ぼう!何しようか!」


「いや、僕は用事があるからビョンホンと遊んでてね。」


「えっ?兄ちゃん?」


「え~、じゃあビョン行くわよ!ジョン兄また今度遊ぼうね!」


ビョンの手を握り駆けながらジョン兄に手を振るとジョン兄は笑顔で手を振り去って行った。その時ジョン兄より少し年上の痩せた男と合流してどこかへ行っていたが今日は何をビョンに教えてあげようかと頭を巡らせた私は気にする事なく考えていた。ふと何も話さないビョンが気になり目を向けると真剣な顔をしたビョンがいた。


「ビョン、あんたどうかしたの?」


「ん?あぁ、何でもない。…それより今日は何を教えてくれるんだ?」


「ん~、私とビョンの二人しかいないし。うぅ~ん。」


「リーン、お前何しにここに来たんだ?」


人数が足りないゲームを頭の中で却下しながら唸っていると、いつもすぐ遊びを提供するのに悩んでる私を見て何か思ったのかビョンが聞いてきた。

私はハッとなりビョンホンの顔をみて、そうだった!工房行くんだったっと思いだしビョンホンの手をギュッと握った。


「ビョンホン!お願いがあるの。私を工房まで連れて行って?」


「あっ、あぁ…。わかったから手を握るな!」

「こっちだ!」


顔を真っ赤にし私の手を振りほどくとビョンホンは後ろを向いた。今までそんな態度をビョンホンに取られたことがない私は少なからずショックを受けたが顔が赤くなっていたから熱があるのかもっと思い話しかけるのを躊躇(ちゅうちょ)している間にビョンホンはスタスタと私を置いて歩いて行った。そのあとを私は慌てて追いかけ無事工房に着くことができた。


「ありがとうビョン!」


「あぁ、じゃあまたな!」


工房で別れる頃にはビョンホンもいつも通りヤンチャな笑顔で手を振っていたので安心して私は工房へと入って行った。




カランッカランッ

ドアベルを鳴らし中に入ると斧や包丁、皿やよく解らない置物が置いてあり奥には人好きのする笑顔が素敵なお婆ちゃんが座って私を見ていた。


「あらあら可愛らしいお客さんだこと。お嬢ちゃん何かご用かい?」


「あのっ、品物を買いにきたわけではないの。加工前の鉱石で珪酸とソーダ灰、石灰を一つずつ欲しいのだけれど。」


「お嬢ちゃんには悪いけど、そんな名前の鉱石は聞いたことがないさね。」


「ほれ、ばぁちゃんのおやつをあげるから落ち込みなさんな。おつかい偉かったね。」


私がショックを受けていると手に小ぶりの林檎を握らせ、おばぁちゃんは頭を撫でて定位置に戻って行った。私は呆然としながらも工房から出て適当に歩きながら考えこんでいた。


(えっ?なんで?私の部屋に硝子あったよね?材料が違うってこと?え?異世界だから材料違うの?んん?どゆこと?)

微妙なところで区切ってますm(__)m

1日100~200文字をチマチマ打ってて2000字前後で1話あげてます。リアルが忙しい時は打ち込む事ができない日もありますが気長に待っていただけると幸いです。

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