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短いですm(__)m
この公園は王都一番と言われている公園で広さもあり、多くのベンチには買い物帰りであろう奥さんや子どもたちが広場で走り回っている。
商店街から周りを観察して気付いていたが、この世界にはぽっちゃりしか居ないと思っていた。しかし市民は普通の体型か痩せてるかのどちらかしか居ないのだ!王城や御用達商店にはぽっちゃりしか居なかったし孤児院は普通体型だったが国運営で生活してるのに肥えてるのは変だと思って気にしなかった。
井戸端会議している奥様方や走り回っている子どもたちをボーっと見ていると私の方へ走ってくる10才くらいの男の子が来た。私と違い走り回って遊んでるからか普通に細くスラリとした体格でニカッと笑顔で話しかけてきた。
「お前、見ない顔だな!俺たちが遊んでやるよ!」
ハッキリ言って私の前世はインドアだった。前世30才、今世10才、しかも今世ではダンスしか運動したことない私は、できれば遠慮したいが子どもの善意を無下にもできず困惑していた。
「リーンは、お前たちが遊べる人では「ちょっ!」ない」
困惑している私を助けようとしたのかヤンが口を挟むのを私は慌てて遮った。ムッとした表情をした男の子に私は笑顔で答えた。
「誘ってくれて、ありがとう。何をして遊ぶの?」
「へへっ、こっち来いよ。皆を紹介するから」
………………………………………
…ハードだった。3才~12才までの子どもたちが、ただ走り回っているだけの遊びだった。余りのキツさに私は花いちもんめや○○が転んだ、などキツくない遊びを提供したら、それはそれはウケて私は仲間と認められた様で始めに声をかけてきた男の子ビョンホンと兄のジョンホン(12才)、兄弟の幼馴染の女の子ラン(9才)と仲良くなった。
ビョンホンは野球少年のような活発さがあり、それに対してジョンホンは落ち着いた雰囲気がある爽やか少年だ。
そして、ランは年齢のわりにませた女の子で頭に花を差している。
「お前すげぇな!いろんな遊び知ってて!」
「今度は女の子の遊びを教えてね。」
ビョンホンから誉められランからねだられ苦笑し答える私、それを微笑んで見ているジョンホンが居た。親の呼び声によって皆と別れた私はヤンのところまで戻った。
「楽しかったですか?」
「えぇ、今日1日で色んなことが分かり、また疑問も多くありました。今日はもう王城へ帰ります。1日付き合っていただき、ありがとう。」
満足した私は気分良く王城へ戻るのだった。
戻った私のドロドロの服と乱れた髪を見たアニータからお説教を聞くまで。