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クリーニング屋から冬物を受け取ってきた帰り道
腕に抱えた荷物は、季節をひとつぶん、しまい込むような重みがある
歩くたび、カサカサとビニールが鳴っては、春の淡い光を乱反射させる
ふと、歩道の脇の植え込みでちいさな音がして、乾いた葉がカサリ、と
鳥かな
それとも
たんに風かもしれないけど
ねこだったらいいな
陽だまりのなかで、まあるくなっている姿を想像してみる
光を反射するビニールの音と、見えない誰かの足音に耳を澄ませて
ゆっくりと、春の時間だけが続いていく
わからないまま
正体なんて暴かなくていい
ねこだったらいいな
「のの」にしかられてしまうかな
でも
ねこだったらいいな




