第九話 強制執行員
フォオオオオオオオオオオ!
轟音と共に猛スピードで追走して来る
黒いバイク、黒いライダースーツ、
黒いヘルメットの女。
強制執行員と呼ばれているその女は
零達が驚きと恐怖で動揺してる間にも
更に近づいて来る。
ブオオオオオオ!
零達はピックアップトラックで
アクセルベタ踏みで全速で逃げる。
零
「!!速い!!!はじめーー!!
もっとスピード出してーーー!!!」
はじめ
「とっくに最高速度だよ!!!」
零
「!! はじめ!!あいつを倒したら
仲間だって認めてくれる!?」
はじめ
「ええ!?お前に出来んのか!?」
零
「やるしかないわ!!
ねえ!早くこの両手ほどいて!!」
はじめ
「お前、ほどいたら私らを
襲うんじゃないだろうな!?」
零
「そんな事言ってる場合じゃ無いでしょ!!!
あいつ凄いスピードで……」
零は後ろを確認した。
零
「!!!!!」
零
「近い!!!!!追いつかれる!!!
はじめーーー!!!この手ほどいてーーー!!」
はじめ
「クソ!仕方ねえ!!!ギュータン!!」
ギュータンは窓から身を出して
ピックアップトラックの荷台から両手を伸ばす
零の両手の縄をナイフで切った。
零の両手はほどかれ、零は自由になった。
零
「やってやるわ!」
零は銃を構えた。
はじめ
「!?お前!!弾切れじゃないのかよ!!」
零
「集中して!!!もうすぐそこまで来てる!!」
零がピックアップトラックの荷台の後ろ端まで
行き、強制執行員と零は完全に互いを認識した。
その瞬間、強制執行員は懐に手を伸ばし
銃を取り出し零に銃口を向ける!
零
「!!!伏せてーーーーー!!!!!」
ダン!ダン!ダーン!
ガン!パリーン!パリーン!
はじめ
「うわーーー!!!」
強制執行員が撃った銃弾は
トラックのリアガラスを突き破り穴を空けた!
はじめ
「おい!何とかしろ!!」
零
「クソ、あのバイク!!!」
零はトラックの荷台の低い壁のような所に
身を屈めながら銃で応戦する。
ターン!ターン!ターン!
強制執行員はハンドリングで左右にバイクを
操り、零の撃った銃弾を全弾避ける!
零
「!あいつ!避けてる!」
零はもう一度集中して銃撃を浴びせる!
ターン!ターン!ターン!
またしても零の銃弾は強制執行員のバイク捌きで
全弾避けられた!
その直後強制執行員が銃で反撃してきた!
ダン!ダン!ダン!ダーン!
零は身を屈めてカバーする!
はじめ
「おい!もう車が持たないぞ!!」
零
「黙ってて!!!」(クソ!まともに撃っても
避けられる 弾の無駄ね 何か手を打たないと!
何か使えそうなものは?……!!!
やるしかないわね!)
はじめ
「おい!どうした!?」
零
「はじめ!!!蛇行して!!!」
はじめ
「ええ?蛇行すればいいのかーー!?」
はじめはハンドルを左右に振りトラックを
左右にゆらゆらと蛇行運転した。
零は荷台から前に駆け出しトラックの屋根を
乗り越える!
その直後零目がけて強制執行員が撃って来た!
ダンダーン!
零
「!!!クソ!」
蛇行運転のお陰で銃弾は外れた。
零はトラックの前面のボンネットに飛び移る。
ドスン!
運転してるはじめの目前に零が飛び降りて来た。
はじめ
「うわ!おい何するつもりだ!?」
零はドアミラーの付け根を銃で撃ち壊し、
ドアミラーを引きちぎった。
零
「これならどう!?」
零はドアミラーを後ろから追走する強制執行員に
目がけて投げつけ、ドアミラーを銃で撃った!
パリーーン!
ドアミラーは撃ち砕かれ、空中で散弾銃のように
細かい破片を広範囲にまき散らす!
強制執行員は避けるが広範囲に拡散する破片は
避け切れなかったのか、破片を体に浴びたらしく
一瞬身を屈ませ、
バイクのハンドリングが止まった!
零
「!!!今よ!喰らえ!!!」
ターン!
バス!
零の撃ち放った銃弾は、
バイクの前輪のタイヤに命中した!
キュルルルルルルルルル!
ズザザザー!
強制執行員の乗るバイクはタイヤを
撃ち抜かれた瞬間途端に操縦不能となり
バイクは横転し、強制執行員は
後ろへ消えて行った!
零
「ざまあみRRろ!!!」
はじめ
「おい!マジか!?あいつをやったのか!!?」
ギュータン
「零ちゃんやるじゃーん!!」
はじめ
「取り敢えずガレージまで行くぞ!」
ブオオオオオオオ!
生き延びた3人を乗せたトラックは
高速道路を走り抜ける!
つづく




