第二十六話 天使の翼
強制執行員
「天使の翼を止めるぞ!」
零
「!?手伝ってくれるの?」
強制執行員
「ああ、急げ!」
零
「わかったわ!はじめ、何か装備は
残ってる!?」
はじめ
「え?もうマグネット爆弾しか残ってないぞ?」
零
「それよ!それをあれに設置して爆破する!
もうそれしか無いわ!」
零ははじめからマグネット爆弾をもらい、
強制執行員のバイクに乗った。
はじめ
「どうやってあれに近づくんだよ!?」
零
「追いながら考えるわ!出して!」
強制執行員はバイクを走らせ
零と強制執行員の二人はあっという間に
走り去って行った。
はじめ
「おい!……ギュータン!聞こえてたか?」
ギュータン無線
「聞いてたよ。大変みたいだねー」
はじめ
「あの天使の翼をハッキング出来るか?」
ギュータン無線
「やれるだけやってみるよ」
はじめ
「頼んだぞ!」
はじめはピックアップトラックに乗り
二人を追った。
フォオオオオオオ!
強制執行員
「取り敢えず高い所を目指す!高速を使うぞ」
零
「わかったわ!」
二人は高速道路を走り、無人機を追う。
零にギュータンからの無線が来た。
ギュータン無線
「零?今無人機をハッキングしてる。
なんかエンジン停止出来ないみたいだけど
他は操作出来るかもだから、
取り敢えず高度と速度落としてみるね」
零
「ありがとう!今私達が走ってる
高速道路の近くに出来るだけ誘導して!」
はじめはトラックで二人を追うが、
信号待ちで足止めされていた。
はじめ
「くそ!速く動け!」
その時中型の警備ドローンがはじめの
乗ってるトラックの横に降りて来た。
ギュータン無線
「はじめー!これ使ってー」
はじめ
「おお!やるじゃねーか!ギュータン!」
ギュータン無線
「零を助けてあげて」
フォオオオオオオ!
零と強制執行員は無人機を追って
高速を走り続ける。
零
「……ねえ、なんで助けてくれるの?」
強制執行員
「……地区長の話を聞いて分かった。
この地区はやはり最初から無理があったんだ。
世界から身を引かないといけないのは
この地区の方だ。私は天使の翼の事は
前に聞いていた。世界の未来の為に、
あの無人機は止めないといけない。」
零
「……最後まで協力してくれる?」
強制執行員
「私は警察だ。覚悟は出来てる。
皮肉なものだな……まさか私が
オスを助ける事になるとは」
零
「……ありがとう」
ギュータン無線
「零ー無人機見えるー?そっちに
行ってるよー」
無人機が高度を下げ徐々に高速道路に
近づいて来た。
零は高速道路の分かれ道で、建設途中の為に
進入禁止にしてるバリケードを見つけた。
その先は建設途中で
道路が途切れてるようだった。
零
「ギュータン!あの道路の途切れに無人機
持って来て!」
ギュータン
「わかった!」
零
「ねえ!あの進入禁止の向こうに突っ込んで
くれる?あそこから飛び移れるわ!」
強制執行員
「いいだろう!つかまってろ!」
フォオオオオオオ!
バイクは全速力でバリケードに突っ込み
バリケードをなぎ倒して猛スピードで進む!
高速道路の途切れの向こうに無人機が
近づいて来る!
ギュータン
「わ!しまった!システムから追い出された!
もう操作出来ないよ!」
零
「このまま行くわ!あなた、覚悟はいい?」
強制執行員
「こっちのセリフだ。飛び移る準備をしておけ」
バイクは全速力で走り抜け
道路の途切れに近づいて来る
無人機に突っ込んでいく!
零
「いけるわ!間に合う!」
強制執行員
「飛ぶぞ!」
ビュン!
バイクはウイリー走行しながら
道路の途切れをジャンプした!
零と強制執行員はバイクから無人機へ飛び移る!
ドタッ ビタンッ
二人は無人機の上に着地した!
無人機は再び高度を上げていき、東京へ
航路を飛び始めた。
零
「やったわ!」
零はマグネット爆弾を無人機に設置する。
スカッ
零
「?え?」
スルッ
零
「嘘でしょ?くっつかない!?」
強制執行員
「どうした?マグネットが効かないか?」
零
「効かないわ!?どうなってんの?」
強制執行員
「……以前聞いた事がある。爆弾対策の為に
特殊なコーティングを兵器に塗装する
技術を軍事部門が開発したとか。
おそらくその技術の為だろうな」
零
「そんな……ここまで来て」
その時、ドローンに乗ったはじめが
下から追って来た。
はじめ
「零ーーー!」
無人機は東京へと飛び続ける。
零
「・・・・・・・」
零は爆弾を持ったまま爆弾を起動した。
〈爆弾デジタル表示〉
0:30 0:29 0:28・・・
零
「あとは私に任せて。あなたは飛び降りて
下に居るはじめに拾ってもらって」
強制執行員
「!?いいのか?お前も死ぬぞ?」
零
「私は警察官よ。覚悟は出来てるわ……
あなたまで死ぬ事無いわ。
あなたは生き延びて、外の世界で
自由になって、恋をするといいわ」
強制執行員
「……お前は恋をしなくていいのか?」
〈爆弾デジタル表示〉
0:20 0:19 0:18・・・
零
「私には、恋なんて無理だったのよ……
だから、もういいの。私はここまでよ。
さあ、もう行って……
手伝ってくれてありがとう。それと、
バイク壊しちゃってゴメンね……」
〈爆弾デジタル表示〉
0:07 0:06 0:05・・・
強制執行員
「……お前は、我々のようにはなるな…」
零
「え?」
強制執行員は瞬時に零から爆弾を
奪い取り、直後、零を蹴り飛ばし
無人機から宙へと蹴り落とした。
はじめ
「零ーーー!!」
はじめは落ちて来る零の手を掴み、零は
助かった。零ははじめに引き上げられ
ドローンの上に乗る。
はじめ
「やったな!天使の翼を落としたぞ!」
零
「・・・・・・・
あいつが、助けてくれたのよ……」
はじめ
「……そうだったのか……
零
「……なんで……?」
はじめ
「……きっと、私達のやってる事
解ってくれたんじゃないか?
……あいつに感謝しないとな……
さあ、戻ろうぜ、天使の塔へ。
母さん、じゃなくて地区長を
逮捕するんだろ?」
零
「……そうね…………」
つづく
零
「……皆さんもお願いします。
強制執行員に、敬礼!」




