第二十一話 BLACK & SILVER
ダッダッダッ
強制執行員が駆け出し、零に殴りかかる!
零
「速い!」
零は咄嗟に避けパンチで反撃するが
避けられる。
両者パンチ、キック、ガードで
激しく攻撃をぶつけ合い、
一瞬相手の動きを読んだ零は
相手の腹に思い切りサイドキックを喰らわせた!
ドス!
強制執行員
「ぐう!」
強制執行員は後ろに下がり体勢を立て直す。
両者距離を取って暫く睨み合う。
零
「……逃げるなら今のうちよ?
弱い者いじめは趣味じゃ無いから」
強制執行員
「・・・・・」
強制執行員はヘルメットに手を伸ばし、
ゆっくりとヘルメットを脱いだ。
その時、黒く長い髪が流れ出てきた。
零
「……!!……あ、あなたは!」
零
「受付嬢!!!」
強制執行員
「……お前の事は入居審査の時から、
怪しいと思っていた。私も長い間
あそこで女性達を見てきたからな」
零
「……秘密警察は、あの時から
既に女性を監視してたって事?」
強制執行員
「お前の事は個人的に警戒していたんだ。
高速道路の時も、サーバールームの時も、
私が来るのが速すぎると、思わなかったか?」
零
「……全部読まれてたっていうの?」
強制執行員
「秘密警察として、外からのスパイを
見過ごす事など、あってはならない事だ。
よそ者よ、おまえをここで排除する!」
強制執行員はスタンガンを構えた。
それを見た零がハンドガンを取出し相手に向けた
次の瞬間相手が襲ってきた!
零
「!!!」ターン!
零は銃を撃つが相手に避けられ、
相手が素早く突きつけて来るスタンガンの攻撃に
押されていく。銃で反撃するが相手は素早く、
避けられてしまう。
零
(まともに撃っても当たらない!
何か策を練らないと!)
両者攻防をぶつけ合う中、
攻撃のパターンを変えてきた相手が零に
キックを喰らわせた!
零は吹っ飛び、倒れ込んだ。
うずくまった零はその場に動けずにいる。
その隙に相手が襲いかかって来る!
零は立て直して相手に銃を向けるが
相手は零の構えた銃を蹴り飛ばし、
零の銃は手から離れ、飛ばされてしまった!
零は素手で相手のスタンガンの攻撃を
防ぎ、耐えしのぐ。相手の動きを読んだ零は
相手の腕を掴み、相手の動きを受け流すように
後ろに巴投げを喰らわせた!
両者起き上がり、距離を取って
互いに様子を伺い合っている。
その時、零が落とした銃が少し離れた所に
落ちていた。気付いた零は
銃を拾おうと駆け出す!
気付いた相手も零に銃を拾わせまいと
銃に駆け出す!
両者共に銃に向かって駆け出し、
先に銃を拾ったのは強制執行員だった!
強制執行員は零に銃を向け引き金を引いた!
カチッ
強制執行員
「!?」
零
「バカめ!」ドガ!バギ!
零は弾が出ずに困惑して隙を見せた相手に
打撃を浴びせる!
零
「かかったわね!」ゴ!ドス!
零
「弾は抜いてんのよ!」ドゴ!
零の攻撃を受け意識が遠のく
強制執行員の右手から零はスタンガンを
無理矢理奪い取り、
強制執行員に浴びせた!
バチィ!!
強制執行員
「グアアアアア!!!」
零
「あの時はどーも!!」
スタンガンの電流を喰らい、強制執行員は
倒れた。
強制執行員
「……が……ああ……」
零
「……アンタに蹴り飛ばされた時、
うずくまってるフリして、
銃からマガジンも薬室の弾も抜いたのよ。
銃を落としたのも、アンタに先に
銃を拾わせたのも、全部、
アンタに空の銃を拾わせてアンタに
隙を作る為だったのよ……
敵の策にかかってしまったアンタの負けね」
強制執行員
「……く……殺せ……」
零
「……ここで見逃してあげるから、
その能力、その力は、他の事で使って」
強制執行員は気を失ったようだった。
零が先へ進もうとした時、エレベーターが開き
はじめが駆け寄って来た。
はじめ
「零ーーー!」
零
「はじめ!無事だったのね!」
はじめ
「うわ!お前マジでこいつ倒したのか?」
零
「ええ、手ごわかったわよ。
…はじめ、ライフルはどうしたの?」
はじめ
「ああ、下の戦闘で弾切れになっちまってな」
もう装備はサバイバルナイフしか残ってないよ」
零
「そう、まあいいわ。行きましょう」
はじめ
「おい、とどめはささなくていいのかよ?」
零
「……やめてあげて。どうせ暫く
まともに戦えないでしょうし」
はじめ
「……おまえがそう言うなら……
それより、いよいよだな」
零
「はじめが来てくれて嬉しいわ。
さあ、一緒に行きましょ」
はじめ
「ああ、行こう。母さんに話をつける!」
二人は作戦指令室へと進んだ。
つづく
零
「全く、苦戦したわ……
頑張ったんだから、ごぼうびに高評価とか
ブックマークとかしてよね…」




