第十六話 肋骨
女性限定地区、ウーマン地区で妊娠出産が
起きている謎を潜入捜査する為に
単身潜入した十零は、地区に反抗活動を続ける
レジスタンスなら地区の秘密を知ってると
考え、彼女達の仲間になる。
情報を聞き出す為、脅威を排除する為に
秘密警察を探ろうと計画し、
零は警察のサーバールームに侵入し
秘密警察の個人情報のリストを盗み出すが、
秘密警察のトップである強制執行員に
背後からスタンガンを喰らい、失神する。
目を覚ました零は監禁室のような場所で
両手を拘束されていた。
その時現れたのは地区から逃げて来たと
言っていたあの赤い服の少女アリスだった。
零は少女アリスが秘密警察だったと
その時知らされたのであった。
登場人物
十零 (つなし れい)
警視庁公安部公安第三課
潜入捜査官としてウーマン地区に単身潜り込み
潜入捜査を続ける。
若くして潜入捜査を任されるエリート。
冷静で判断力も戦闘能力も兼ね備える美少女。
黒い手袋がトレードマーク。
一 (はじめ)
地区内で反抗活動を続けるレジスタンスの
リーダー。零と戦いを乗り越え絆を深める。
地区長の娘でもある。
親子なので当然だが、それにしても
まるで双子のように似てる。
ギュータン
レジスタンスのメンバーでサイバー関連の
作業を担当する。零とはじめが
前線で活動する時のサポート役が多い。
はじめと一緒に下ネタで大いに盛り上がってる。
地区長
ウーマン地区の頂点に君臨する実質の女王。
地区の全てを手中に収め地区の運営を務める。
天使の塔、天使の翼など、宗教的用語を広め
区民を盲信させ地区を掌握してきた。
はじめの母親でもある。
強制執行員
黒い服黒いヘルメット黒いバイクの
謎に包まれた女性。秘密警察のトップ。
独断の判断での刑の執行権を許されている。
高速道路で零達を執拗に追い詰めるが
零にバイクのタイヤを撃たれ無力化した。
無口で素顔も見せない。
零の行動を先読みするように現れる。
赤い服の少女 アリス
事件の発端となった、地区から少女が
脱走して来た騒動の少女。
正体は秘密警察の隊員鈴宮亜里素だった。
特殊な薬で成長を止め少女の姿で
どんな場所に潜入しても許してもらえる。
地区の外で女性脳外科医達を
数名洗脳して地区内に入居させ戻って来た。
人物相関図(クリック・タップして拡大)
物語はいよいよクライマックスへ。
ウーマン地区 後編 開幕!
第十六話 肋骨
零
「鈴宮亜里素!……おまえ!……
秘密警察だったのか!!!!!」
亜里素
「今更気付いても遅いわ。それとついでに
お前の事も調べさせてもらったぞ」
零
「何?……私?……!あ!あなた!」
驚いた零の目線の先から靴音が聞こえる。
コツ、コツ、コツ、
亜里素
「どうぞこちらへ、コイツです」
地区長
「その銀髪の女か……」
零
「地区長!!!なんでこんなとこに!?
……地区長!女性同士で
どうやって妊娠してるの?答えなさい!
外から精子を手に入れてるの?
赤ちゃんが男の子だと
中絶させてるんじゃないでしょうね?
もしそうなら許されない事よ!
どうなのよ!?
それと、天使の翼って何の事!?」
地区長
「・・・・・・・・・・。
神はアダムを深い眠りに落とし、彼の肋骨を
一本抜き取り、その肉を塞ぎ、肋骨から一人の
「女」を作り上げた。
目覚めたアダムは、その女を見てこう言った」
零
「…これこそ、ついに私の骨の骨、私の肉の肉。
これをイシャー(女)と名付けよう。
イーシュ(男)から取られたのだから…
旧約聖書 創世記 第二章ね。何?いきなり。
お説教でもするつもり?」
地区長
「ふむ……教養もあり、潜入捜査官としての
技量もあり、そして……美しい……
銀髪よ、我々の仲間になれ。
お前のような優れた遺伝子は歓迎だ。
地区の政府役員としてお前を迎え入れよう」
亜里素
「ここは優秀な人材は大歓迎だよ。
バイク、お前もそう思うだろ?」
強制執行員
「・・・・・」
亜里素
「……全く、つまんねー奴だな」
零
「?何言ってるの?お断りよ」
地区長
「……お前がバスに乗って来た時も
そうだったろう?今でもこの地区に
来る女性は絶えない。
理由はわかってるのだろう?」
零
「……さあね、わかんないわ」
地区長
「聖書によると、
我々女性はオスの肋骨から作られたそうだ。
お前もこのエピソードを知った時
思っただろう?」
零
「……何の事?」
地区長
「聖書の時代から我々女性は
オス共の副産物、派生物、飾り、
そのように扱われていた。
わかるか?銀髪よ。
人類の歴史は、女性差別の歴史なのだよ。
……少し、歴史の授業を始めようか」
つづく
地区長
「高評価、ブクマをした善良なる区民は
一等地に住ませてやろう!」




