第十五話 サーバールーム
翌日 ウーマン地区中央警察署
零は警察署内で勤務中にトイレに行く
フリをして、人目を盗んで火災警報を鳴らした。
ジリリリリ……
混乱を起こしてその隙に警察署内の
サーバールームへと走る。
サーバールームの扉の前で零は
パスワード△△△△を入力すると
すんなりドアが開いた。
零
(よし!でも何か簡単すぎる気もするけど、
行くしかないわ)
零はサーバールームに侵入し、すぐに閉めた。
サーバールームの扉は重厚で
一度入って中から閉めてしまえば
外から怪しまれる事は無さそうだった。
サーバーのラックマウントコンソールを
引き出し、画面の検索窓に
『秘密警察』と入力して検索してみた。
絞り込まれたファイル名を上から読んでいくと
秘密警察 名簿
という名前のファイルを見つけた。
零
(これかな?開いてみるか)
ファイルを開くと大勢の人物の
顔写真付きの名前や隊員番号が記録されてる
ファイルだった。
零
(当たり!コピーしないと!ん?……)
零はその大勢の顔写真の中から
見覚えのある人物を見つけた。
零
(え?……この子……)
零
(……!!)
零は急いでスマホを取出し課長に電話した。
課長
「もしもし、私だが」
零
「課長、昨日赤い服の少女が誘拐されたって
言ってましたよね?」
課長
「ああ、そうだが、それがどうかしたかね?」
零
「その時少女の叫び声や、抵抗する声を
聞いた人は居ましたか?」
課長
「いや、そんな話は聞いてないな」
零
「では、部屋に争った形跡や、少女が
抵抗して暴れて周囲の物を壊したような
形跡はありましたか?」
課長
「そんな話も聞いてないぞ。どうした?」
零
「……信じられないかも知れませんが、
あの少女は誘拐されたんじゃなく、
自分で脱走した可能性があります!」
課長
「おい零君、何を言ってるんだねー」
零
「真面目に聞いて下さい!あの赤い服の少女は
もしかしたら……」
バチィ!!!
零
「グアアアアア!!!」
零は背中に電流を喰らった。
スタンガンを喰らったのだろうと零は確信し、
意識が飛んでいく中後ろを振り向く。
零
「!!お、お前は!…………」
バタン
零は意識を失いその場に倒れた。
う……うう……
…わ、わたしは……
零
「は!……ここは?……あ!」
零
「う!クソ!縛られてるのか!」
零は椅子に縛られてる自分と
窓のない暗い部屋を見渡し
自分が捕まったと、状況を理解した。
零
「ねえ、そこのバイクさん!
これ解いてくれない?」
強制執行員
「・・・・・」
零
「何よ?まだ怒ってんの?
ねえ、あの後自転車で帰ったのかしら?」
強制執行員
「・・・・・」
零
「いいじゃない!バイクがダメになっても
どうせ経費で落とせるんでしょ?」
強制執行員
「・・・・・」
零
「……拷問でもするつもり?」
コツ、コツ、コツ、(靴音)
???
「いや、その逆だよ……」
零
「?あ!あなた……」
コツ、コツ、コツ、
亜里素
「まったく、お前の前で小芝居続けるのは
疲れたぞ。子供のフリを続けないといけない
私の身にもなってくれ」
零
「一体どうなってんの?あなた
お母さんとケンカして逃げたんじゃないの?」
亜里素
「私が地区から出たのはな、
わざと東京の警察に保護され、警察内部に
侵入し、国民のデータベースにアクセスし、
優秀な女性脳外科医達の個人情報を調べて
彼女達を洗脳し、
この地区に入居させる為だったんだ」
零
「の、脳外科医?一体何のために?」
亜里素
「お前には関係ない事だ」
零
「あなた、子供なのに何でそんな事してるの?」
亜里素
「甘いね。私は特別な薬を投与して
成長を止めてるんだよ。これでもお前より
年上なんだからな」
零
「嘘……ありえないわ」
亜里素
「わかるか?この体なら何処に入り込んでも
迷子の女の子って事で許してもらえるんだよ。
もう外に用は無いから警察の要人保護施設から
脱走して、戻って来たんだよ」
零
「……そんな……こんな事……
鈴宮亜里素!……おまえ!……
秘密警察だったのか!!!!!」
つづく




