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ねごすいやつら  作者: 安祥


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5/9

ばかのとなり

 日本南岸へはフィリピンとかその辺から来たんだという説もあるようです。これは地球(ちきゅう)物理学者竹内均先生が唱えられたムー大陸伝説にも合致します。ミャオとばっかり思っていたのに、そうではない。そんなことがあるのでしょうか。

 確かに、黒潮ルートには薩摩の郷中制度に始まって、房総あたりまで若衆宿の文化がありました。これは南太平洋にも残る文化ですが、しかしながら東アジアにもあるわけです。その切歯文化もこのルートで入っている。混然一体となったものなのかもしれません。

 それはそれとしてですよ? 今回は平治の乱のお話になるんですね。この頃のあったさんの統領はねごす三郎(仮称)でした。とうとう京の勢力にも食い込んで、結構な位をもらっていました。宮廷政治など、もっとも得意分野だったのでございます。

 妄想タアイム!


 さて、紆余曲折あって京の都に来ていた源義朝さま、このあったさんの娘をもらいます。さあ、そこからは日の出の勢い八面六臂の大活躍、あの平の清盛さまとも肩を並べるほどになりました。ageマンですな。

 奢る平氏は久しからず、うどんの一杯くらいなら奢ってほしい私メ、義朝もこの鼻受けて都大路を闊歩するようになりました。

 気にいらんな。下野守(しもつけのかみ)だか帯刀先生(たてわきせんじょう)だかしらんが、舎人(とねり)きどりや。

 そんな陰口も聞かれるようになりました。それとは別に、

 今宵どうどすか

 と色目流し目でしかける色白美人(びじん)京女もいたのでございます。栄誉栄達無我夢中。石にかじりついても立身したい。そんなところは今日びのアイドル志望の姉ちゃんも同じでしょう。オホン。

 気が気でないのが由良御前。

 まさかこいつおれを袖にしやしんよな?

 わっはっはー、清盛、どうだ今夜一杯やるか。うまい焼き鳥屋みつけてな。

 と言ったかどうかは知りません。すみません多少盛りました。

 そこへ政争渦巻く平治の乱が勃起(ぼっぱつ)いたします。政局を粒さに観察し計量し、やばいとお由良さまは考えたようです。

 おれの化身たる頼朝もできたし、ホトでも突いて死んだるわ。それが何よりの実家への狼煙。

 真っ赤な焼け火箸。


 尾張のねごす三郎腕組み。口ひげの下結んだ口、眉間の皺、月代の頭。

 逃げたてって、鎌田おったよな。

 おそらく。

 野間に落としたれ。そこで・・・。

 それでは鎌田が。

 やむなし。


 野間に落ちた義朝を迎えたのが地元豪族長田でございました。

 ご苦労様でございます。とれとれのボラの刺身、うんまいでしょう。

 なに、これはタイではなかったのか。

 えっへっへ。酒も仰山ありますから、好きなだけ飲んでくだされ。

 義朝とてモノノフ、落ち延びる最中に刀は絶対に離しませんでした。たとえ湯浴みする時でも。

 長田は手を変え品をかえて、なんとか刀を取り上げようとしました。そうしなければ、ねごす三郎さまの密命が果たせません。

 ままっ、今夜はそんな物騒なものは、私が預かっておきましょう。湯気で錆びると思いますし。

 ならばと腰の物を預けたのが運の尽き。木桶のふろ桶まっかっか。そのまま御棺なっちゃった。

 われに木刀の一本もあれば。

 が最後の言葉となったと伝わります。

 世の中、口の悪い者もおります。

 あれ、ばかのとな~りやないの。違うか、舎人だいな。


 お後がよろしいようで。








おれ 愛知県地方の一人称はオレのみ。英語と同じです。もちろん女性もオレでした。



この物語はハクションです。登場する団体、人物、宗教団体はすべて架空のものであり、現実とは一切関係ありません。

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