異世界3日目以降①
上げ忘れてたので仕事帰ってきてから上げました。
その後も村をめぐる日々は続いた。
一日一村から二村といったところか。
意外と村と村の間隔が狭いんだなとおもったが、王都近くである為付近で点在しているとのこと。
攫われた人がいない等のクレームも出てはいたが、そこは依頼の段階で了承済みの問題であった。
そうして大きなトラブルに巻き込まれることなく、着々と旅は進み無事王都「ラノティール」へ到着した。
門の前には人の行列ができており、入都に対してのセキュリティの高さをうかがわせる。
だがエムさんはそんな行列には並ばず、少し外れた場所にある小さな門へ荷馬車を向ける。
基本的に王都で身分と目的がはっきりしているものは、簡易チェックできる入口が用意されているらしい。
「王都からの入出だけで、あの行列に並んでいると出るのが煩わしくなるからね。」
確かに言われるとそうだな。利便性を考えて普通住民用の出入り口は作るよな。
だけど身分を証明するものが無い俺の場合はどうなるんだ?
とそんな杞憂もあったが、エムさんへの依頼人、エムさんの保護下でということで許可された。
最初からいままで何から何までお世話になってしまっている。
召喚状況から考えてもエムさんと出会えたことは幸運だったといわざる得ない。
エムさんには足を向けて寝れないわ。
街並みは壮大で奇麗だった。
何より主道路といえる大通りの道は石畳ではあったが、隙間はなく埋め立てられ、多少の凹凸はあるものの立派なものであった。
通りの建物も、商売をしているのだろうか。大きく重厚な雰囲気の漂う立派な石造りのものが多く、見た目的にも華やかに見えた。
「とりあえず依頼の報告からいくね。」
今日は依頼の報告に冒険者のギルドに行き、その後、勇者の子孫の方に引き合わせてもらえるとのこと。
ただ、アポは取っていないので、居なかったらまたその時考えようということになっていた。
冒険者ギルドかあ。
ラノベでは定番であり、起きるイベントも大体定例化している。
それを見てみたい気もするが、今の自分では恐らく起きることはないだろう。
見た目子供だし!
登録ににいくわけでもないし!
とりあえずエムさんについていくだけだった。
「ここだよ。」
と、言われたのは大通りから少し外れたところにある建物。
門があり、中は広く建物との間に大きなスペースがある。
建物の扉は大きく、横に小さな扉が付いていた。
「こっちの扉から入るんだよ。」
エムさんは門を通り馬車を横付けにすると、そのまま扉をくぐる。もちろんそのあとに続く。
中は想像通り・・とはいかず、かなり整理された・・・市役所のようなイメージといえばわかるだろうか。かなり整理されて待合室っぽいのもある。
酒場の延長のようなもので、ならず者っぽいのがいると思っていたルミナであったが、ちょっと期待外れであった。
エムさんはそのまま受付のおねーさんに依頼の報告をする。
ちょっと離れているので何を言ってるかわからないが和気あいあいとした感じだ。
ちょっと笑い声も出たりと依頼内容考えてもよくわからない状況だ。
そして何やら、袋みたいなものを受け取ると、終わったよと言って声をかけてくれた。
実はまだ馬車に被害女性がいたのだが、それも引き取ってもらえたとのこと。
ということで早速、勇者の子孫を訪ねようかということになった。
ここからちょっと距離があるので、早いうちに訪ねておけば会える確率が高いかもしれない。
とうとうか。
間違いなく、この世界に来てから一番のイベントだな。
この邂逅により自分のこの世界での方向性が決まるといっても過言ではない。
大袈裟ではあるが、ルミナはそんなふうに思っていた。
ここでなんの進展もなければ・・・俺は浮浪者になるしかないかもしれない。
働ければいいのだが、思ったより治安が良さそうなので、子供が働けるか微妙だと感じる。
孤児院送りとかやだなあ・・・・。
不安と期待が入交り、ルミナたちは徒歩を勧めていった。
そうこうしているうちに、馬車が通り、上品な佇まいのするエリアに足を踏み入れる。
「ここからは貴族街だからね。」
と、注意を受ける。
貴族街って貴族が住む場所だよな。もしかして会う人て・・・・
「貴族じゃないよ。」
エムサンは見透かしたようにルミナの考えに答えを入れた。
「貴族じゃないんだけど、特別待遇ということでこの街では貴族扱いされているかな。」
「勇者の子孫だからですか?」
ルミナは疑問に思ったので聞いてみる。
だが、エムさんは首を横に振り、
「彼女は高名な魔法使い。貴族とも顔が効くということなのさ。」
要するに子孫うんぬんではなく、彼女自身の才覚でここの居を構えているんだよ。と教えてくれる。
ほええ・・・・高名な魔法使いねええ。
「もしかして俺を呼んだのも・・・。」
「そのへんはわからないけど、何かしら力になってくれると思うよ。」
君が勇者ならねとエムは笑って答えてくれた。
勇者か。証明できるんかな。話すことしかできないけど。
未だに勇者スキルを発動することができないルミナは少し不安に思うのだった。
「で・・でかい・・・」
ここだよっと案内された建物は、お屋敷と言っても過言ではなく凄まじい豪邸だった。
金属の柵で囲まれた中では立派な庭園があり、入り口と思われる門には人がいた。門番常駐してるとかどんな金持ちだよ。
エムさんは門番のところに行き「仕事のことで報告したいことがある。」と門番に告げる。
門番はご苦労さんと言う一言と、主人に連絡を入れるので暫く待ってくれという返事をする。
在宅してた。居るとなると緊張してきた。頑張らねば。
「とりあえず会うことはできそうだね。」
ルミナちゃんは運がいいねとエムさんは笑顔で話してくれる。
「あんまりいらっしゃらないことが多いんですか?」
そういうわけじゃないんだけどっと答えに窮する用な感じで
「居留守を使うことが多いからさ。」
・・・・・・・・・は?
何をおっしゃってる?
「めんどくさいことは嫌がるんだよね。」
あー。なんとなくトラブりそうな予感がしてきた。
放置されるかも。・・・・やばいです。
「お待たせいたしました。こちらへどうぞ。」
執事らしき人が現れ案内してくれる。
屋敷の中はさらに豪華で、お城みたいだった。
調度品もよくわからないけど気品に溢れ、清掃も行き届いており、美術品として何枚もの絵が額縁に入れ飾られていた。
全く価値がわからないけど、きっと高いんだろうな。
とんでもないお金持ちだということだけはわかったルミナであった。
そんなこんなで進んでいくうちに大きな扉の前の部屋まで案内される。
「ねぐ様。お客様をお連れいたしました。」
と、ノックをした後、扉に向かい報告する。
「入ってもらって。」
中から声がする。女性だ。
しかも若い声だった。
てっきり高名だということから、年を召していると思ったが、そうではないらしい。
「失礼します。」
執事がそのままドアを開け、中へ誘導するように促したあとその場で待機する。
エムさんは慣れたようにそのまま部屋の中に入り、ルミナも慌ててそれについていく。
がちゃんと扉が閉まる。
その音にビクッとしたルミナであったが、部屋の壮大さにしばし声を失う。
中はとても大きな広間となっており、廊下で見たような調度品や花瓶、絵などが飾られており、客間というには随分と規模が大きい。
そしてとても大きな大理石でできたような机とその周りにある豪華な椅子。
だが誰もいないようだ。たしかこの部屋から声がしたというのにだ。
「息災で何よりだわ。エム。。」
声がした。上からだ。
ルミナは声がしたほうを見上げる。そこには・・・・・
「何度も言うようですが、その登場をしたいのでしたら、下着が見えないものをお召になられたほうがいいですよ。ねぐさん。。」
「パンティ丸見えだ。」
「ああああああああああああああ。そういえばそうだったああああああああああああああああ。」
半透明な床の上から恥ずかしそうに叫びながらしゃがみこむ女性がいた。
・・・・・おバカ系乙女かな?
ルミナの初見はそんな感じだった。




