第百四十五話 空みんラジオ第5回 ゲスト:アルファ・ケンタウリ
\空みんラジオ〜っ!/
「パーソナリティは、いつも元気な太陽! サンと〜!」
「ヒカリ荘の冷静なツッコミ担当、星三兄弟の次男・トキオでーす!」
「さて今回のゲストは、ギンガ荘からの知性派! ようこそ、アルファ・ケンタウリさん!」
「……この放送という形式に、果たして“真の意味”はあるのだろうか?」
「うわ来た! いきなり哲学ィ!!」
「まあまあ、ラジオは深く考えず楽しむもんですよ。とにかく、自己紹介をどうぞ!」
「我はアルファ・ケンタウリ。“近くて遠い星”と呼ばれし、三重連星の一角。知と光をめぐる存在だ」
「何その中二病な自己紹介、かっこよ……いや、ややこし!」
「実際に地球に最も近い恒星系でして。三つの星が重なり合って、一つの意志を持つような存在なんですって」
「サンが説明しとる!! なに? 今日は知識寄りの回なん?」
「おたよりも届いてるよ〜。“ケンタウリさん、なぜそんなに思索的なんですか?”」
「問いが生まれる時、すでに答えは芽生えている。重要なのは、それに“気づく”ことだ」
「うん、もうわからん!」
「彼の話って、難解なんだけど……なぜか落ち着くんだよなぁ」
「一種の睡眠導入剤かよ!? いや、ラジオ中に寝るなよ!」
「ちなみにケンタウリさん、趣味とかあるんです?」
「星間哲学の執筆。あと、たまにブラックホールの観察」
「やっぱり重っっ!!」
「……が、たまにはラジオのように“意味の輪郭があいまいな時間”も、悪くない」
「褒めてるんか、けなしてるんか、わからーん!!」
「さて、CMのお時間です。ケンタウリさん、どうぞ!」
「……光は言葉にならぬ衝動である。あなたの内なる輝きに——“ヒカリ荘カフェ”、近日開店」
「おお! ちゃんと告知になった!? ……よな?」
「哲学×宣伝って新しすぎるよ……」
「というわけで、今夜のゲストはアルファ・ケンタウリさんでしたー!」
「存在とは観測されて初めて“いる”ことになる。それを叶えてくれた諸君に、感謝を」
「すげぇ締め方だー! ラジオがちょっと賢くなった気がするー!」
\またね〜っ!/




