第百四十四話 ギンギラ銀河のボケまつり
「ようこそ銀河の漫才舞台へ! ヒカリ荘代表、ツッコミ担当のトキオです!」
「そしてギンガ荘から、きらめく光の化身、唯一無二の主役、シリウス様のご登場だ!」
「いきなり自己紹介が眩しすぎる! お前、星というより芸能人かよ!」
「当然だろう? わたしの輝きは、夜空のセンター。銀河系ナンバーワンの光度だ」
「それ知識で言われると何も言えんけどな!? 実際いちばん明るいんかい!」
「しかも恒星ランクでいうと“ランウェイスター”。歩くだけで皆が見上げるぞ?」
「聞いたことねぇよそんなクラス分け!」
「ちなみに、自己照明機能も標準装備。停電しても困らない。光ってるからな、常に」
「星ってそういうもんだろ!? むしろ今まで電気使ってたみたいな言い方すな!」
「それより今日は、わたしが銀河系で培った“輝きの極意”を君に伝授しようと思ってな」
「漫才中にキャラ育成講座始めんな!っていうか、俺は地味にツッコミやってるのが好きなの!」
「ならば“地味でも目立てる術”もあるぞ? たとえばこの――」
(シリウスが急にレーザーみたいに光る)
「ぎゃあっ! まぶしっ! 今ので銀河三丁目が昼になったぞ!!」
「安心しろ、これは“シリウスフラッシュ”。敵意はない」
「ある意味めっちゃ攻撃的だったよ!? 視界が真っ白だよ今!」
「……ところで、トキオ。君の好きな“光”って、なんだ?」
「急に真面目!? えーと、朝起きた時の窓から入る自然光、とか?」
「なるほど。実はわたしも……朝、ヒカリ荘から届く微かな光を見るのが、好きでな」
「えっ、ちょっといい話!? 何それズルいわ!」
「まあ、見た瞬間『ふっ、やっと起きたか太陽』って思ってるけどな!」
「やっぱ対抗心あるんかい!!」
「というわけで、ボケとツッコミの光の共演、お楽しみいただけただろうか」
「勝手にまとめんなー! でもなんだかんだ、ちょっと楽しかったよ!」
「ではまた、どこかの星空でお会いしよう。輝きを忘れるなよ!」
「銀河サイズの名言風に締めやがってー!」




