第8話 ゴブリン退治
「この村は農業が基本で麦と野菜を作っている。農業の一番の大敵はゴブリンで集団でやってきて作物をすべて持っていってしまう」
ゴブリンに襲われた村は、収穫が減ってしまって貧乏村になってしまう。
そうならないためにも、ゴブリン討伐は年に4回行われる村の重要な行事だ。
「今年のゴブリン討伐は、20人で行う」
村にいる大人の男は全部で24人だから、ほとんどの大人の男は参加する。
女性はひとりも参加しない。
闘いは男の役割と決められているのだ。
「男女同権」なんて叫ぶ未来の女達にもみせてやりたいと思うけど。
ロキは15才で大人扱いだが、この村の客だから参加する義務はない。
だけど、試してみたいことがあるから、おまけ参加をすることにした。
ミオとミクも、村長さんに頼んでついてくることを了承してもらった。
狩人だというので、子供でも大丈夫だろうという判断だ。
今回の作戦は、ゴブリンが住まう森での討伐。
森の中央あたりに巣があるが、そこまでいくと危険なので森を少し入ったあたりで討伐を行う。
まだゴブリンの巣はそれほど大きくなく、討伐を繰り返していればある数より増えることはない。
20人の大人は、5人で1グループになり、全部で4グループになる。
グループにはそれぞれ名前がついていて、大熊・獅子・白鷹・銀狐。
討伐はグループ別の対抗戦になっていて、討伐数が多いグループが次の討伐の三カ月後まで勇者の旗を持つ。
勇者の旗を持つグループに属していると相当な名誉が得られるらしい。
「君たちは、前回最下位だった銀狐のチームを手伝ってあげてほしい」
元々、戦士でもないし、ふたりは子供扱いだから、戦力には入っていない。
銀狐チームは他のチームが5人なのとは違って8人チームだ。
「とにかく、邪魔だけはしないでくれよ」
チーム一の力持ちのジャイが言う。
太っていて力がありそうな男だ。
「まぁ、三人で一匹くらいゴブリンを倒してくれると嬉しいぜ」
素早さが特徴のスネが言う。
小柄でやせている男。
「まぁまぁ。三人には、客分として見学してもらう。もし、危ないと感じたら逃げてほしい」
リーダーのドラが言う。
まん丸な顔が愛嬌がある男。
あとふたりは、臆病者のノビと、頭がいい、デキだ。
チームの目標討伐数は、前回の2倍で20体だという。
それで前回が最下位だった不名誉を払拭するのだ。
20体の戦果なら1位を狙えるのだ。
チームの5人の名前がどっかで聞いたことがある、と思ったら・・・気のせいです。
楽しく書いて、楽しく読んでくださいね。
ブクマと評価も待っています。




