第7話 ヒーリングとポーション
「癒し草のこの茎の部分。これを1センチくらい切ってみて」
「はい」
「それを口に含みます」
「はい」
「口から全体に魔力を行渡らせる感じで」
「こうかな」
子供たちの身体が薄く白い光に包まれる。
やった、成功だ。
「今のがヒーリング魔法だよ」
「すごい。できた」
ヒーリングをすると、身体に溜まった毒素が消える。
疲労物質も消え去るから、身体が軽く感じるはずだ。
傷があれば治り、簡単な病気も回復する。
もっとも、一番低級なヒーリングだからそれほど効果が高い訳ではないが。
魔物の毒やひどい病気やケガは治せない。
本来の回復魔法は何も使わず大気中にある水魔素を集めて行うもの。
だから、もっと高度な魔素コントロールが必要になる。
それを習得するには、しっかりとした魔法知識の理解と鍛錬がいる。
「集めてもらった癒し草は、ポーションになる」
「ポーション?」
冒険者と言えばポーションだろう、とは思うが、そもそも冒険者を見たことがないふたりにはポーションと言っても通じない。
ポーションづくりは、錬金魔法を知らないふたりには無理だ。
私がひとりで行うことにする。
癒し草の茎をベースに、一度体内に水魔素を受け入れて、左手の先の水が入った水筒に流し込む。
水筒の水は高濃度の水魔素が含まれる液体になる。
これが、いわゆるポーションだ。
一般的にポーションと呼ばれているのは、この液体を5CCだけ入れたガラス瓶。
それを飲むだけで回復が行えるマジックアイテムだ。
特に魔力のコントロールは必要としない。
誰でも使える便利なマジックアイテム。
「だけど、すごいな。単純な錬金魔法を使っただけなのに、品質が高レベルだ」
きっと、材料になった、この癒し草の質が違うんだろう。
中級スクールの魔法実践授業のときは、こんなに良いポーションはできなかった。
あれから、ポーションは作っていないから、私のスキルではなく素材の差だ。
実に簡単に高品質ポーションができてしまった。
今はまだ、ガラス瓶がないから、竹で作られた水筒に入れている。
だいたい500CC入るからポーション100本分ある。
たった2時間くらいで、癒し草採取とポーション作成をして、ポーション100本分ができた。
それも高品質で。
なんともまぁ。
魔法アイテムづくりには、素材には事欠かない世界だことで。
魔法の基本のヒーリングと、アイテムの基本のポーションでした。
初日ランキング25位という光栄なスタートをきった作品になりました。
ありがとうございます。
楽しく書いて、楽しく読んでもらえたらうれしいです。
ブクマと評価も待っています。




