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アンナ視点

もうすぐ三年になる。


私と夫の間に、男の子が生まれてから。


私たちはその子をヴィキルと名付けた。


でも、普段はヴィックと呼んでいる。


私はあの子のことを、とても愛している。


頭のいい子で、いつも大人しくて、可愛くて……。


ただ、一つだけ問題がある。


魔法だ。


どうしてなのかは分からない。


でも、あの子は魔法に夢中になっている。


毎日のように、私に魔法を教えてほしいとせがんでくる。


でも……。


あの子の体はまだ、とても弱くて脆い。


今のままでは、とても魔法に耐えられるような体じゃない。


私はなんとか、しばらくの間だけ魔法のことを忘れるように説得した。


ヴィックはそれに納得してくれた。


ただし、一つだけ条件を出してきた。


――私に読み書きを教えてほしい、と。


私はそれを承諾した。


そして……。


たぶん、これが私の犯した大きな間違いの一つだった。


私は、しばらくすれば飽きるだろうと思っていた。


でも、そんなことはなかった。


たった一週間で、あの子はアルファベットと算数を覚えてしまった。


それどころか、私自身にも解けないような問題まで解いてしまう。


もちろん、私はあの子をとても誇りに思っている。


でも……。


たぶん、あと一ヶ月もすれば、私にはもう教えられることがなくなるだろう。


そうなったら、また魔法の話に戻ることになるんだろうな……。


正直に言うと、子供を育てることがこんなに大変だなんて、今まで思ってもみなかった。


特に、ほとんど一人で面倒を見なければならないとなると、本当に大変だ。


夫のロイは、魔獣や魔物を狩るために、よく森へ出かけている。


私は、それがあまり好きじゃない。


ロイはいつも、全身血だらけになって帰ってくる。


深い傷まで負って……。


でも……。


私たちには、他に何ができるんだろう?


私たちが住んでいるのは、森の奥深くにある小さな村だ。


そして、私たちはいつも魔獣や魔物の襲撃から村を守らなければならない。


危険な仕事だけど、それなりにお金にはなる。


私は、ヴィックには父親と同じ道を歩んでほしくない。


あの子が恐怖や痛みを知らずに生きていけるように。


私は、できることはすべてやってあげたい。

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