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白の双剣士  作者: ultimate!!
第三章 熱き炎の華を廃墟に咲かせて
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第35色 進むべき道を切り開け


 外に出てから数日。

 〈トウキョウ〉へ向かうために僕達は東へと足を進める。

 だが思うように前へと進めない。

 その原因はこいつ達にあった。


 「『赤血・手』!」

 「『緑風・連』!」

 「『赤血・多腕』『血染』!」

 「『タイム・リバース』」


 〈械鳥〉を始めとした機械の獣。

 一体一体が並の人よりも強い。しかも異常なほどしぶとい。

 だが倒せない訳では無い。


 確かに一体一体はしぶといが、それは何も考えずに攻撃した場合のこと。こいつらは生き物でありながら機械という奇妙な体をしている。

 それはありえないほどしぶといというメリットと共にとてつもないデメリットもある。


 「『白壁』!」


 それは、一瞬でも体の機械の動きを阻害してしまえばその時点で動かなくなるということ。

 それに気づいてからはかなり楽になっていった。


 そんな中少し開けた場所に出る。


 そこに特に何かあるわけでもない。ただそこだけがぽっかりと木も岩も何もない。あるのはただ草花のみ。

 なぜかその空間が神々しく感じる。


 「少しここで休憩するか?」

 「そうだな。流石に疲れた。」


 そう話し、そこに足を踏み入れた瞬間。


 「ッ!」


 突然の殺意。

 咄嗟に後ろに飛び退くが間に合わない。そのときには既に足が何者かに掴まれている。

 それはツタ。明らかに自然がしていい動きではない。


 ズダァン!


 ツタに向けてスレイが1発発砲。

 スレイの『逆行』の『色』が込められた弾丸はツタに着弾するとツタが恐ろしいほどの速さで巻き戻っていく。


 「…こういうのもいるのか。」

 「これは私も初めてだな。」


 ギギギと耳障りな音を響かせながらその空間の中心から出てくるのは歯車が頭の部分から剥き出しになっている人型の樹。目があるはずの場所はくり抜かれ、黒く染まっている。

 頭の端や体の一部からは機械が露出しており、その歯車にはツタが絡まりゆっくりと耳障りな音を出しながら動いている。


 「…やるか。」

 「だな。」


 以前と違い追手もない。時間ならある。なら、未知の相手と戦うくらいしても許されるだろう。


 無論、死ななければ。


 死ぬ気など無いが。


 「『刀身拡張・直剣』『血染』『赤血・燃』」

 「『緑嵐・放』」

 「『赤血・手』」

 「『タイム・リバース・スナイパー』」


 それぞれが最高の瞬間火力を持って相手をする。

 それに対し樹人形は錆びついた歯車の音で答える。


 刹那。またしてもツタが迫る。標的はレブ。

 だがそれはもう見ている。


 「『赤血・刃』」


 ツタが絡みつく。だがそれがレブの体を締め付ける事はなかった。

 レブを覆う血の鎧。その表面を血の刃が縦横無尽に駆け巡る。

 ツタは一瞬にしてその『刃』に切り刻まれる。


 その隙に僕は〈白剣〉を振り抜く。

 燃え盛る剣は樹人形を切り裂く。

 火が燃え移ることはない。

 その火はワイドがコントロールしている。


 そんな僕を襲うのは不意の一撃。

 空。


 「っ『白壁』!」


 一瞬間に合わない。〈械鳥〉が発生させる嵐。

 既に『白壁』の先に到達していた嵐が僕の体を弾き飛ばす。

 そこにまだ生き残っていた樹人形が燃え盛るツタを飛ばす。一瞬にして眼前に迫るツタ。


 閉ざされる視界。


 どうしようもないその状況で、そこからの道は自分で切り開かなければならない気がした。


 「『タイム・−5』」


 その言葉を聞いた瞬間、僕はスレイの腕の上にいた。〈械鳥〉、樹人形は例外無く頭を撃ち抜かれ絶命。

 迫っていたツタは恐らく『タイム・リバース』の影響で『逆行』している。


 その時僕はただ自分の力不足と、『色』の認識の違い。


 そしてこれが〈外〉ということを痛感した。

スレイはタバコ吸ってるのが似合う人のイメージです。かっこいい女の人というかそういう感じです。

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