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#75-EX 女神様への休暇報告

バカンス休暇のお礼を伝えるため、自分は上司である愛の神様へ報告を行った。


「バカンス旅行はいかがでしたか?」


「大変満喫できました。長いお休みを許可いただき、本当にありがとうございます」


「それは良かったです~。新しいお仲間も増えたようですし、パーティーもより強くなられたようで何よりです。……そういえば、プレゼントした高級ホテルはいかがでしたか?」


女神様にホテルの感想を聞かれ、自分は言葉を濁す。

まさかプレゼントが原因でトラブルに巻き込まれ、大変な目にあったとは言いずらい。


「あー……、色々と忘れられない思い出になりました……。あっこれ、お土産のお菓子です」


「わぁ! ありがとうございます~!」


そんなやり取りを交わしながら、今回の旅行中に一つの疑問が浮かんでしまっていた。

今後の活動方針にもかかわる内容なので、恐る恐る女神様に確認をしてみることにした。


「あの、女神様。一つお伺いしたいのですが……。自分は新しく仲間になったケージュの敵討ちを見逃しました。それだけでなく、今までも悪人限定とはいえ人を殺めてしまっています。愛の神様的には、その……問題なかったのでしょうか?」


神聖な愛を司る神の部下として、殺生を繰り返す自分の在り方はOKなのだろうか?

お叱りを受ける覚悟で尋ねる自分に、女神様は朗らかに答えた。


「え? そんなの全然平気ですよ? 『愛の鞭』という言葉もあるくらいですから!」


「愛の鞭……鞭?」


「ええ! むしろ愛を疎かにされるような方々には、メイスで殴りつけてもいいとすら思います~」


ふんわりとしたドジで優しい女神様だが、暴力は肯定派だったらしい。

鞭ならまだお仕置きの範疇で理解できなくもないが、メイスでは確実に相手が死んでしまう。

というか、相手が死んでしまっては愛の鞭にならないのでは……。


「あの、メイスは流石にやりすぎなのでは……」


「愛を邪魔される方々は、馬に蹴られて地獄に落ちてしまうこともあるでしょう。わかりましたか?」


「あっ、はい。わかりました」


自分は上司の意外に過激な一面を前に、乾いた笑みを浮かべるしかなかった。

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