第5話:『導かれた衝撃(ニュータイプ・インパクト)』
1.(起)
……どういうことだ!?….同化しているだと?……いや、違う!奴は自分の霊圧で、E・M (注1)を固定している!
2.(承)
改めて、E・Mの腕を見た。……なるほど、貫かれた銀次の胴体との間に、大気の歪みがはっきり分かる。それにしても膨大なエネルギーだ。……だが問題ない!拘束されているのはE・Mの片腕のみだ。
刹那!銀次の姿が忽然と消える!ーーいや!『時空の断層』かーー次の瞬間、奴はわたしの背後に現れた!
3.(転)
地面を滑るように距離を詰めてくる銀次に対しE・Mの残された左腕が、奴の顎を狙う。……だが、避けられることは計算済みだ。わたしはその回避運動の終着点へ、自らの拳を叩き込んだ!
ーーズゴッーーッッ!!ーー鈍い音が地響きのように地下施設内にこだまする。
わたしが放った正拳が銀次のこめかみにヒットした.…その反動で奴の頭部が身体に対して急激に、くの字に折れ曲がる。
4.(結)
こめかみから上に、かなりのダメージを与えた感触はあったが、致命的な効果は与えられてないこともわかる…そして、ゆっくりと銀次の頭部が元の位置に戻ってきた。
….なんだとーー!わたしは仰天した。
……奴の……銀次の鼻から上が完全に消失していたのだ……
※ (注1)能力名:エーテル・マニピュレーション(Ether Manipulation)の略称




