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第14話:『亡骸(なきがら)に手刀(しゅとう)は舞う』

     1.(起)

てめぇには、もう興味がない……そう言うと、香織の身体を手に入れた銀次は踵を返した。


     2.(承)

銀次のそのセリフは、私の感情を逆撫でするには十分だった。無意識の『時間の断層』発動で奴の背後を取り、瞬時にその首筋へ、手刀の峰を叩き込んでくびの筋を断つ。そのまま頭部を胴から分かつべく、力を込めた。


     3.(転)

ーー香織の亡骸を弄びやがってーー

『パツンッ』と皮膚が裂け、直後に頸椎けいつい)が『ゴリッ』と悲鳴を上げる……。

切り落とされた香織の頭部が、半回転して私の足下で、こちらを見上げるように止まった……。

私は首だけの香織を、まじまじと見た。


     4.(結)

➖➖何してんだ、てめぇは……。まだ、わからねぇか……香織のこの身体はすでに、ただの生ゴミなんだよ。こいつにいくら損傷をら与えようが、俺には一切届かない。霊体だけのてめぇは俺の敵でもなくなった。


そして、残念だったな。佐和子よ……てめぇは二度と香織の魂に触れることはできねぇ➖➖



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