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17時47分の終着駅―駅員の少女と、行き先のない僕―  作者: 明石竜


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第六章 夢が叶った人

 四日目の朝だった。

 目が覚めたとき、珍しくターミナルが長椅子の足元ではなく、僕の腹の上にいた。丸くなって、ごろごろと鳴っていた。

 重かった。でも、温かかった。

「おはよう」と言ったら、ターミナルは目を開けて僕を見た。それから目を閉じた。どこにも行かなかった。

 初めて来た日、僕には近づこうともしなかった猫だ。それが今は腹の上にいる。何かが変わったのか、それともターミナルの気まぐれなのか、分からなかった。でも悪くなかった。

 しばらくそのままにしていた。


 朝食のとき、夕さんは昨夜より少し表情が戻っていた。

 昨日の夕食のときの静けさは、今朝はなかった。いつもの夕さんだった。でも、昨夜僕が言ったことを、夕さんがどこかで考え続けているのは分かった。表情には出ていないけれど、懐中時計を触る回数が、心なしか増えていた気がした。

「よく眠れましたか」と夕さんが聞いた。

「ターミナルが腹の上にいて、最初は眠れなかったんですが、途中からすごく眠れました」

 夕さんは少し目を細めた。

「ターミナルが気に入ったようですね、渚さんのことを」

「最初はすごく冷たかったのに」

「ターミナルは、人を見てから決めるんです。時間がかかるだけで」

「夕さんにはすぐ懐いていましたよね」

「私には最初からいてくれました」

夕さんはそれから少しだけ遠くを見て、

「ターミナルがいなかったら、かなり寂しかったと思います」と言った。

 それは独り言に近い声だった。僕に言ったのか、自分に言ったのか、分からなかった。


 午前中、僕はホームのベンチに座って、線路を眺めていた。

 四日間、ここにいる。その間に、三人の乗客が来て、三人とも電車に乗って行った。夢を諦めかけていた大学生と、家に帰れなかった中学生と、会社を辞めたサラリーマン。みんな、ここに来たときより少し軽くなって出ていった気がした。

 僕は、まだここにいる。

 行き先が決まっていないから。

 でも、焦ってはいなかった。来た最初の日より、確かに何かが変わっている気はした。何かが変わっているのに、それが何かはまだ掴めていない。もやの中に手を入れているような感覚が続いていた。

 ターミナルがホームに出てきて、僕の隣に座った。

「ねえ、ターミナル。僕の行き先、分かる?」

 ターミナルは線路の方を見たまま、何も言わなかった。

「まあ、分かっても教えてくれないか」

 ニャア、と一声鳴いた。

「そうだよね」


 その人が来たのは、午後だった。

 ホームに現れたとき、他の人たちとは少し雰囲気が違った。

 三十代前半くらいの女性で、服装は落ち着いていて、バッグは大きめだった。見た目は整っていて、疲れているわけでも、取り乱しているわけでもなかった。どこかに行く途中で迷い込んだ、という感じの人だった。

 でも目が、どこか空虚だった。

 満たされていない目、というより、何を求めていいか分からない目だった。

 夕さんが近づいていくと、女性は少し考えてから言った。

「ここが、終着駅ですか」

「はい」と夕さんが言った。「ようこそ」

 女性は「ようこそ、か」と小さく呟いた。それから苦笑いするような顔をした。「こんにちは、でいいのに」


 名前は、橘奈緒と言った。三十一歳。

 駅舎に入って、ベンチに座るとバッグを足元に置いて、少し辺りを見回した。古い写真や、棚の帳面や、ターミナルを順番に見て、それから夕さんを見た。

「ここ、変なところですね」

橘さんは批判ではなく、ただの感想として言ったみたいだった。

「そうかもしれません」

夕さんは答えた。

「でも、なんか落ち着く。不思議」

「来てくださる方は、そう言ってくれることが多いです」

 橘さんはしばらくベンチに座って、足元のターミナルを見ていた。ターミナルは橘さんを見ていた。

「猫、いるんですね」

「ターミナルといいます」

「ターミナル……終着点」

「はい」

「なんか、今の私みたい」

橘さんの声に自嘲があった。


「今の橘さんが、終着点のようだと感じているんですか」

夕さんが尋ねた。

「そうかもしれない。よく分からないんですが。ここに来た理由も、正直よく分からなくて。気づいたら来ていたんです」

「それでいいと思います。気づいたら来ていた方が、多いので」

 橘さんはバッグのファスナーを少し触って、また止めた。

「何か話せることがあれば、聞きます」

夕さんは急かさない言い方だった。

 橘さんはしばらく黙っていた。どこから話せばいいか探しているような間だった。

「小説家なんです、私」

「そうですか」

「デビューして、三年になります」

「どんな小説を書いていますか?」

夕さんが尋ねた。

「青春小説です。高校生とか、大学生とか、そういう年代の話」

 僕は少し耳がダブついた。青春小説。今の僕には少し近い話かもしれない、と思った。


「デビューしたとき、どんな気持ちでしたか」

夕さんが尋ねると、橘さんは少し間を置いた。

「嬉しかったです。すごく。ずっと書いてきて、ずっと落選して、それで初めて認めてもらえた気がして。泣きました」

「ずっと書いてきたんですね」

「中学生のときから。投稿し始めたのが高校生で、最初に賞をもらったのが二十七歳でした。十年以上かかりました」

「十年以上」と夕さんは繰り返した。

「長いですよね。でも、やめられなかったんです。書くことが好きだったから。書かずにいられなかったから」

「デビューしてから三年、書き続けていますか」と夕さんが聞いた。

「書いています。二冊出して、三冊目が来年出る予定です」

「順調ですね」

「そうなんです。傍から見れば、すごく順調です。でも――」

 橘さんは言葉を止めた。


「でも、幸せじゃないんです」

 その言葉は、穏やかに出てきた。でも、ずっと溜め込んでいたものが、やっと出てきたような重さがあった。

「夢が叶ったのに、幸せじゃない。これって、変ですよね」

「変ではないと思います」

夕さんは言った。

「でも、おかしいじゃないですか。ずっと目指していたものを手に入れたのに、どうして幸せじゃないのか、自分でも分からなくて。それが分からないことが、また辛くて」

「幸せじゃない、というのは、どういう感覚ですか」

 橘さんは少し考えた。

「空っぽな感じ、というか。書いていて、何のために書いているか分からなくなってきていて。デビューしたときはあんなに嬉しかったのに、今は書いても書いても、何かが足りない気がして。読者さんからは嬉しい感想をもらうんです。でも、読むたびに苦しくなる」

「嬉しい感想が、苦しい?」

「なんでだろうって、ずっと考えていました。嬉しいはずなのに、苦しい。この矛盾が、どこから来るのか、分からなくて」


「一つ、聞いていいですか」と夕さんが言った。

「はい」

「デビューする前と後で、書くときの気持ちは変わりましたか」

 橘さんはすぐには答えなかった。

「……変わりました」とやがて言った。「変わったと思います」

「どう変わりましたか」

「デビュー前は、読んでほしい人がいたんです。特定の誰か、というわけじゃなくて、どこかにいる誰かに届けたくて書いていました。でも今は——誰に届けたいのか、分からなくなっています」

「なぜ分からなくなったと思いますか」

「読者が見えるようになったからかもしれません。感想が来て、売上が数字になって、書評が出て。書いている間も、その人たちのことを考えてしまうようになって。この展開は受け入れられるかな、とか、この表現は分かりやすいかな、とか。気づいたら、誰かの期待に応えるために書くようになっていた気がします」

「それは、楽しいですか?」

「楽しくないです」

夕さんの質問に、橘さんは即答だった。言ってから、少し驚いたように自分の口元を見た。

「楽しくない、って思っているのは分かっていましたが、こんなにはっきり言えるとは思わなかった」


「橘さん、最後に、ただ書きたいから書いた、と思えたのはいつですか?」

 夕さんの質問を、橘さんはかなり時間をかけて、考えた。

「……二冊目の途中まで、かな。二冊目の最初の方は、まだ楽しく書けていた気がします。でも途中から、担当編集さんの顔が浮かぶようになって。この人はこの展開を好きかな、とか。それから楽しくなくなってきた気がします」

「編集さんのことは、大切に思っていますか」

「はい。いい人ですし、作品のことを真剣に考えてくれています。その人の期待に応えたいと思うのは、当然じゃないですか」

「当然だと思います。でも、期待に応えることと、書きたいものを書くことは、同じですか」

 橘さんは答えなかった。

「期待に応えるために書いたものが、橘さんの一番書きたいものと一致しているなら、問題ありません。でも、ずれているとしたら」

「ずれていたら、どうすればいいんですか」

橘さんは少し追い詰められたような声だった。

「仕事で書いているんです。好きなものだけ書いていられない。売れないといけないし、期待に応えないといけないし」

「それはそうです。全部好きなものだけ書けとは言えません。でも、書きたいものをどこかに置いておくことはできると思います」

「置いておく?」

「仕事で書くものと、別に。誰にも見せなくていい。売れなくていい。ただ書きたいから書くものを、どこかに持っておくことはできますか」


 橘さんはしばらく黙っていた。

 ターミナルが橘さんの方に歩いていって、足元に座った。橘さんはターミナルを見て、手を伸ばして撫でた。

「書いていないです、最近。仕事以外では。書く体力が、仕事で全部なくなってしまって」

「それは、書くことが嫌いになったからですか」

「……嫌いになっていないと思います。でも、書くことが怖くなってきています」

「怖い?」

「書いても、面白くなかったらどうしようと思うようになって。デビュー前は、面白くなかったとしても、また書けばいいと思っていました。でも今は、面白くないものを書いてしまったら、自分がただの凡人だと証明されてしまう気がして」

「デビュー前と、何が変わったんですか」

「肩書きができた。小説家、という」

「その肩書きが、怖いんですか」

「怖いです。小説家なのに、面白いものが書けなかったら、と思うと。デビュー前は、まだ何者でもなかったから、失敗しても失うものがなかった。でも今は、失うものがある気がして」


「橘さん、小説を書き始めた理由を覚えていますか?」

「覚えています。中学のとき、すごく好きな小説に出会って。その本を読んで、初めて、誰かの書いた言葉でこんなに救われることがあるんだと思って。それで、自分も誰かをそんなふうに救える言葉を書いてみたいと思って、書き始めました」

「誰かを救える言葉」

夕さんは繰り返した。

「はい。そのために書き始めました」

「今も、その気持ちはありますか?」

 橘さんは少し考えた。

「あります。消えていない。でも、どこかに埋まってしまっていて、見えにくくなっています」

「読者さんの感想が、嬉しいのに苦しい理由は、それかもしれません。届いているのは分かる。でも、届けたかった言葉と、届いた言葉がずれている気がして、苦しい。そういうことではないですか」

 橘さんはしばらく動かなかった。

「……そうかもしれない。そうだと思います。なんか、求められているものを書いて、それが届いていても、自分が書きたかったものじゃないから、空っぽな気がして」

「書きたかったものって、何ですか?」

「自分が救われたときのような言葉。誰かに、あ、これだ、と思ってもらえるような。でも今は、そういうものが書けている気がしなくて」

「書けなくなったんですか」

「書けなくなったのか、書かなくなったのか、分からないです」

「もう一つ、聞いていいですか?」

「はい」

「橘さんが救われた小説って、どんな本でしたか?」

 橘さんは少し驚いたような顔をした。そういう質問をされると思っていなかったのかもしれない。

「普通の中学生の話です。特別なことは何も起きなくて、ただ毎日がちょっとずつ変わっていくような話。でも、読んでいて、ああ、こういう気持ちって言葉にできるんだと思って。自分だけじゃないんだと思えて」

「それは、売れた本でしたか?」

「……あまり売れていない本です。図書館で偶然見つけた本で、知っている人が少ない本でした」

「売れなかったけど、橘さんを救った」

「はい」

「だとしたら、橘さんが今、求められているものを書いても、届かない人がいます。でも、橘さんが本当に書きたいものを書いたとき、それがどこかの一人に届く可能性があります」

 橘さんは黙っていた。

「売れることと、届くことは、似ていますが、少し違います。橘さんが書き始めた理由は、売れるためでしたか?」

「違います。届けたかったから、書き始めました」

「今も、届けたいですか」

「届けたいです。でも、何を届ければいいか、分からなくなっています」

「分からなくなっているのは、届けたいものがなくなったからですか? それとも、届けたいものが何かは知っているけど、書くことが怖くなっているからですか?」

 橘さんは長い間、黙っていた。


「……後者だと思います。書きたいものは、あります。でも書くのが怖い。上手く書けなかったとき、自分が小説家として終わりになる気がして」

「それは、書くことを諦める理由になりますか?」

「なっていました。でも――」

橘さんは言いかけて止まった。


「でも、なんですか?」

夕さんが続きを促した。

「でも、書かなかったら、どこかの誰かに届かないままになる。私が救われたみたいに、私の書いたものに救われる人が、もしかしたらどこかにいるかもしれない。それは……それを考えると、怖いとか上手く書けないとか、言っていられない気もして」

「そうですね」

夕さんの声はいつもと同じ静かさだったけど、少し温かかった気がした。

「書いてみようと思います。仕事とは別に。誰にも見せなくていいから。ただ、書きたいから書く、ということを、もう一度やってみようと思います」

「それが、次の行き先になると思います」


「でも、夢って、叶ったらそれで終わりじゃないんですね」

「そうだと思います」

「叶ったら、次の夢が必要になる。叶う前は、叶えることが目標だったけど、叶えた後は、また別の目標を見つけなきゃいけない。それが、こんなに難しいとは思わなかった」

「夢の後の方が、むずかしいことがあります。夢を持っているときは、向かう方向が決まっています。でも叶えた後は、また方向を決めなければならない。その難しさを、叶える前には分からないことが多いです」

「じゃあ、夢を叶えない方がよかったんですか」

橘さんは笑いながら言った。

冗談めかした言い方だったけど、少し本気も混じっていた。

「そうは思いません。夢を叶えたことで、次の夢を見つけられる場所に立てた。夢の後に立てるのは、夢を叶えた人だけです」

 橘さんはその言葉をしばらく聞いていた。

「なんか、そう言われると、ちゃんと前に進んでいる気がしますね。終着点じゃなくて」

「終着点じゃないと思います。ここは、次に行く場所を決める駅ですから」


 夕さんが懐中時計を取り出した。

 蓋を開いて、しばらく見てから、切符を作った。

 橘さんに手渡されたそれを、橘さんは受け取って見た。

「新しい町、ですか?」

「はい。今住んでいる場所から、少し離れた町です。知らない町を歩いてみることが、橘さんには必要な気がしました」

「なぜですか?」

「書くことと、見ることは繋がっています。知らない景色が、書きたいものを引き出すことがあります。あと――少し、今いる場所から離れることが、橘さんには必要な気がします」

「今いる場所から離れる」

「仕事のこと、編集さんのこと、読者さんのこと。それを全部一度置いて、ただ知らない町を歩いてみる。そうしたら、書きたいものが戻ってくるかもしれません」

 橘さんは切符を見て、小さく笑った。

「行ってみます。知らない町」


 電車が来た。

 橘さんは立ち上がって、バッグを持ってホームに出た。扉が開く前に、振り返った。

 夕さんを見て、それから僕を見た。

「あなたは、何を迷っているんですか?」

橘さんは直接的な聞き方だったけど、嫌な感じはしなかった。

「行き先が分からないんです。どこに行きたいか」

「どこに行きたいか」

橘さんは繰り返した。

「私は行きたい場所があるのに進めなくなっていたけど、行き先自体が分からないのは、また別の難しさがありますね」

「そうなんです」

「でも、こうして、いろんな人の話を聞いていたら、何かヒントになることがあるんじゃないかな」

「そうかもしれません」

「私の話も、役に立てば」

橘さんはそれから夕さんに向かって「ありがとうございました」と頭を下げた。

「なんか、久しぶりに、書いてみようかなという気持ちになっています」

「それが、一番大切なことだと思います」

 夕さんは笑顔で伝える。

橘さんは電車に乗った。扉が閉まった。電車がゆっくり動き出して、夕焼けの中に消えた。


 ホームに静けさが戻った。

 僕はしばらく、電車の消えた方向を見ていた。

 橘さんの話が、頭の中でゆっくりと動いていた。

 届けたかったものと、届いたものがずれている。

 書きたいものがあるのに、怖くて書けない。

 夢が叶ったのに、空っぽな感じがする。

 それは全部、橘さんの話だった。でも、どこかに自分と重なるものがあった気がした。

 何かを届けたいという気持ち。誰かのために何かをしたいという気持ち。

 僕にもそういう気持ちが、あるんだろうか。

 ぼんやりとした輪郭が、もやの中に浮かんでいる気がした。まだ掴めない。でも確かに、そこにある。

「夕さん」

「はい」

「橘さん、小説を書き始めたのって、誰かに届けたかったからだって言ってましたよね」

「はい」

「僕って、誰かのために何かをしたいという気持ちが、あるんだろうかって思って」

「どうですか」

「……あると思います。人の相談に乗るのが得意だって、ずっと言われてきて。でも、それを活かして何かをしようと思ったことが、なかった。ただ聞いてきただけで」

「ただ聞くことと、何かをすることは、違いますか?」

 僕は少し考えた。

「違うかもしれないし、同じかもしれない。人の話を聞くことが、何かをすることに繋がる場合が、あるのかもしれない」

 夕さんは何も言わなかった。でも、聞いていた。ちゃんと聞いていた。


 その夜、僕はなかなか眠れなかった。

 ターミナルがまた腹の上に来て、丸くなった。重かったけど、今夜はその重さが考えるための錨になる気がした。

 人の話を聞くことが、何かに繋がる。

 夕さんはここで毎日、来た人の話を聞いている。聞いて、一緒に考えて、行き先を見つける。それは確かに、何かをしているということだ。人の役に立っているということだ。

 僕は今まで、人の相談に乗っても、それが「仕事」になるとは思っていなかった。ただの「性格」だと思っていた。周りに合わせて生きてきた延長で、人の話を聞くのが得意なだけだと思っていた。

 でも、もしかしたら。

 もやの中の輪郭が、少しだけ濃くなった気がした。

 掴めない。でも、見えてきた気がする。

 ターミナルがごろごろと鳴いた。

「うん」

僕は何に「うん」と言ったのか分からなかったけど、言いたかった。

 夕焼けは続いていた。時計は17時47分のままだった。

 でも今夜は、その夕焼けが、少しだけ違う色に見えた気がした。


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