No.4 私の居場所
冬休みに入り、毎日通ってるだけあって仕事は だいぶ慣れました。
それゆえ、新しい仕事も教えてもらえるようになりました。
そして!!
なんと お昼ご飯の時に一緒に食べようと誘ってもらえるようになりました(泣)
これホント嬉しい!!
頑張ったかいがありました!!
それでも妊婦さんにはスルーされてるんですけどね〜(泣)
少しずつ少しずつ、この会社で私の居場所が出来ていってるのが嬉しいです。
「ねえ」
持ち場で まったり3時の休憩をしていたら、ふいに声をかけられました。
「あ、はい」
顔を上げたら、妊婦さんがいました。
「チョコ食べる?」
「え?あ、はい」
差し出された箱からチョコを一つ取る。
「あ、ありがとうございます」
「うん」
ど、毒とか入ってるのかな?
な、なぁんてね(泣)
恐る恐る口に入れると、
「綺麗な仕事するね」
「あ、ありがとうございます」
「来月にはアタシいなくなるけど頑張ってね」
「あ、はい!!」
妊婦さんは、表情を変えず淡々と言うと持ち場に戻って行きました。
なんだか浮き足立つ気持ちを押さえられませんでした。
認められた!!
とうとう妊婦さんに認められたよ、新垣さん!!
「では、明日はこの流れでいきます。お疲れさまでした」
班長の神谷さんの締めの言葉でミーティングが終わった。
私は いそいそと帰り支度を始める。
早く帰って新垣さんに報告したい!!
とりあえずメールしようと鞄をガサゴソする。
「神楽ちゃん、仕事慣れた?」
ポンと肩を叩かれて振り向くと、寮で出会った本社勤務の女の人がいた。
「え、えと……」
「並木です。久しぶりね」
名前を覚えてない私に不快な顔もせずニッコリ笑ってくれた。
「お久しぶりです」
「今から皆でお好み焼き食べに行くんだけど一緒に行かない?」
「で、でも…」
「もちろん帰りは家まで送っていくから」
いや、そういう意味じゃなくて。
新垣さんに会いたいなって……
「なに?もしかして彼が迎えに来てくれてるの?」
「彼!?」
ギョッ!!
真横にいた神谷さんが叫んだ。
「飛山さん彼氏いるの?」
「そうなのよ。10歳年上らしいよ?」
「ロリコン!?」
ギャ〜!!
「それ禁句だわよ?」
並木さんが苦笑いする。
「飛山さんマジで迎えに来てんの?」
「い、いえ!!」
「会う予定は?」
「な、ないです」
「なら一緒に食べに行こ!!詳しく聞きたいし」
え、ええ!?
「ねえ、今日ヒマな人〜。お好み焼き食べながら神楽ちゃんの彼氏の話きこうよ〜」
ギャー!!
「智恵子。飛山さんが固まってるから、あんま虐めないの」
「あら?酒の肴にしようなんて思ってないわよ?神楽ちゃん」




