No.3 頑張ってます!!
「お、おはようございます!!」
社会人として、まずは挨拶!!
そう思って声をかけたけど、やはり妊婦さんにはスルー(泣)
お昼ご飯は寂しく1人弁当(泣)
トイレで食べたい衝動にかられたけど、グッと我慢して食堂で食べた。
大きな溜め息とか聞こえてきて心 折れそうだったけど焦らず確実に仕上げる事を目標に頑張った。
今は足手まといで当然なんだ、そう言い聞かせながら……。
そうこうしてる内に二ヶ月目も中旬を過ぎる頃 変化は訪れた。
毎時間どれだけ出来たか書き留める数字の桁が変わっていた。
「飛山さん、だいぶ慣れてきたね。しかも丁寧だしスゴいね」
班長の神谷さんが驚いている。
「あ、ありがとうございます!!」
「これ100やったら声かけて?新しい仕事教えるから」
「あ、はい!!」
あ、新垣さん、班長さんに褒めてもらえました。
嬉しい(泣)
新しく入ったトコは やっぱり覚えが悪くてラインを止めてしまったけど、どこが悪いのか考えて解決策を探しながら手を動かしていく。
接客も大好きだったけど、こういう地道な作業は意外と向いてるのかもしれない。
少しずつ増えてく数字が私をやる気にさせていった。
「もうすぐ冬休みだな」
久々に休みが重なって、新垣さんと少し遠出のドライブデートだ。
「は、はい!!」
冬は恋人たちのイベントがいっぱいで、知らず心が踊る。
でもきっとクリスマスに休みなんて もらえないよね?
そう考えついて1人ガッカリしていると、
「そろそろバイト辞めろって言われてんじゃないか?」
「へっ?」
なんで?
「そりゃ長い休みになったら毎日でも働きに来てほしいだろ?お歳暮シーズンだしな」
「そ、そんな話は来てないです」
「そうか。でも、きたら ちゃんと受けろよ?」
「え?」
「将来の事を考えたら、そっちが優先だろ?こっちはこっちでシフト組むから心配するな」
「わ、私、バイト辞めたくないです!!」
新垣さんと離れたくない!!
「誰が辞めてイイって言ったよ。冬休みだけ向こう行けって言ってるんだよ」
「へ?」
「冬休みが終わったら、平日はまたウチで働けばイイ」
車がゆっくりと駐車場に入る。
「卒業するまでは、お前はウチの従業員だからな?」
「は、はい」
「んじゃ、明日に備えて早く寝ろよ?」
そう言って新垣さんが おやすみのキスをくれた。
「飛山さん、冬休みの予定はどうなってる?」
次の日、研修先に行くと、朝一で班長の神谷さんが聞いてきた。
「え?えと…」
「もし良かったら冬休みバイトに入れないかな?」
わ、わ〜(泣)
新垣さんの言う通りなった!!
「だ、大丈夫です。入れます」
そう言うと神谷さんがホッとした顔をした。
「お歳暮シーズンは戦争なんだよね。飛山さん、かなりの戦力だからホント助かるわ〜」
神谷さんの笑顔を見て、断らなくて良かったと心底思った。
絶対 心証 悪くなるもんね(泣)
ありがとう、新垣さん!!




